発売が迫っているダンガンロンパのシリーズ最新作、「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」
この最新作に向けて、このブログでもダンガンロンパ関連の記事を公開していきます!
(12月20日に配信される体験版の感想記事もプレイし次第公開予定です!またネタバレを控えめにしたシリーズの紹介記事はこちらになります。) 

今回の記事ではダンガンロンパ1(希望の学園と絶望の高校生)スーパーダンガンロンパ2(さよなら絶望学園)で起きたすべての事件を振り返り、それぞれの簡単な一言レビュー(満点10)をしていきたいと思います。私は推理もの好きなので、謎やトリックの完成度を重視して採点しているので、そこはご留意ください。

以下多大なネタバレを孕んでいますので、まだプレイされていない方などはご注意くださいね!

ダンガンロンパ1も2も事件自体は5件ずつ発生しました。
つまり全部で10個の事件があるということになります。

<ダンガンロンパ1>

①「イキキル」

これはダンガンロンパの始まりといってもいい事件。 
トリックというトリックはほとんどなく、事件そのものは非常にシンプルで、どちらかというとチュートリアル的な立ち位置のお話です。

この章で一番衝撃を受けるのはおそらく被害者。まさかメインヒロインにしか見えないキャラが真っ先に惨殺されるとは誰も予想できなかったでしょう。ある意味ダンガンロンパの方向性を象徴していると言えるのかもしれませんね。

個人的評価:4
 
②「週刊少年ゼツボウマガジン」

こちらも事件の構造はシンプル。第三者の手によって連続殺人鬼・ジェノサイダー翔の犯行に見せかけるような偽装工作が行なわれたこと、現場となったトレーニングルームの場所が入れ替わっていたことが肝となっています。

この事件は物語の進行とともに与えられる「殺人の舞台」と「謎の解明方法」について、以下の事件の基本を構築したお話となっているのではないでしょうか。

個人的評価:6

③「超銀河英雄伝説再び!装甲勇者よ大地に立て!」

ダンガンロンパ1の中でも1,2を争う完成度の高い事件だと思っているのがこれ。
アリバイや見立て、死体の消失といった、ミステリーの定番が盛り込まれ、本格的な推理を楽しめるADVゲームとして見るに相応しい内容となっています。

犯人がやや分かりやすいのを除き、凶器のハンマーの大きさと犯行の順序、共犯関係、謎のロボットの着ぐるみの意味など、「なるほど!」と思わせる場面の多い複雑な事件。
私はこの事件が一作目で一番好きですね。

個人的評価:8

④「オール・オール・アポロジーズ」

シリーズで今のところ唯一(?)の自殺であるこの事件。
「密室」というテーマを扱って結果が自殺ということで、多少拍子抜けしてしまった部分はありますが、殺人ではなく自殺であるということを証明していくロジックはなかなか綺麗にまとまっていました。

このお話は被害者がモノクマの内通者だったということもあり、どちらかというと本筋のストーリーを追うことが中心で、謎解きを主題にしているわけではなかったのでしょうね。

個人的評価:5

⑤「疾走する絶望ジャンクフード」

このお話も被害者として16人目の高校生が登場するほか、主人公がお仕置きされかけるなど、事件自体よりも本筋がメインとなっています。

というよりこうしてまとめてみると、一作目は事件そのものよりもメインストーリーに力が入っているのだということが改めて実感できますね。

個人的評価:6

<ダンガンロンパ2>
 
①「絶望トロピカル」

2の一章は「床の下から被害者を刺す」という非常に独特な手口。
事件そのものはまだウォーミングアップということで大掛かりなものではありませんが、一作目に比べて事件一つ一つを練っていることは伝わってくる内容です。

個人的評価:6

②「海と罰 罪とココナッツ」

この章のメインは「動機」。ゲーム内ゲームであり、実際に起きた事件を元にして作られたという「トワイライトシンドローム」のキャラクターと、実際のキャラクターがそれぞれどのように対応しているのかということを解き明かすのが重要になっています。

このトワイライトシンドロームの雰囲気と内容が私は結構好きでして、誰がどのキャラクターなのか推理する過程も非常に興味深く楽しめました。惜しむらくは事件自体のトリックがいまいちだったことかもしれません。

個人的評価:7

③「磯の香りのデッドエンド」

映画の見立てと「絶望病」なる動機、そしてダンガンロンパでは珍しい連続殺人、アリバイ、密室と、いろいろな要素がこれでもかというくらいに詰め込まれた事件。

不可能な事件の起きる様子を見ていてワクワクした度合いでいえばシリーズ随一。トリックも「なるほど!」と思えるものでしたし、犯人もまったく予想外でした。

個人的評価:9

④「超高校級のロボは時計仕掛けの夢を見るか?」

ドッキリハウスというとんでもない構造の閉鎖空間での殺人。
いわゆる「館もの」の事件です。

事件を起こさせるために作られた構造ということで、トリックは館そのものにあるという異色な内容。事件に現実性を求める人からの評価は低めのようで、全体的に評価が二分しているみたいですが、私はこの手のミステリーが大好物!

島田荘司さんの「斜め屋敷の犯罪」、綾辻行人さんの「迷路館の殺人」など特殊な舞台での事件が好きな人にはたまらない内容だと言えるでしょう。

個人的評価:10

⑤「君は絶望という名の希望に微笑む」 

ダンガンロンパ2の大トリとなる5つ目の事件。
間違いなくダンガンロンパシリーズ最高傑作といえる事件でしょう。(私の中では2-4とツートップ)
 
自殺なのか他殺なのか、とにかく論理が目まぐるしく二転三転。
狛枝凪斗の仕掛けたとんでもない罠に、私も当然のように引っかかりました。
一つ前の事件と打って変わり、非常にシンプルな空間で、これほどまでに完成度の高い逆転ロジックを構築するとは、シナリオライターの小高和剛さん、恐るべし・・・。

個人的評価:10

<まとめ>
というわけで全10個の事件を振り返ってきました。
どれも今でもよく覚えているくらい印象に残ったものばかりで、サスペンスとして、ミステリーとして、非常に完成度の高い作品であることが改めて実感できました。 

新作V3は舞台が希望ヶ峰学園から才囚学園に移り、世界観なども根本の部分以外は一新されているようなので、メインのストーリー自体もどう展開されるのか楽しみです。そしてもちろん事件の完成度・裁判パートには本当に期待しています。

今作も歴代最高傑作だった!といえる内容になっていると嬉しいですね



ダンガンロンパ1・2 Reload
スパイク・チュンソフト
2013-10-10

 

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