ちょっと一風変わった記事を書いてみようと思って考えた企画。

スマートフォン向けの無料アプリなどが台頭して家庭用ゲーム(ゲーム専用の据置・携帯ハード向けゲーム)が衰退していると言われている昨今。

そんな現状ではゲーム専用機向けのソフト開発から、無料アプリなどの開発に重点を移している家庭用ゲームソフトメーカーも目立ち始めています。

そんな中にあるからこそ、”ゲームアプリ”ではなく”ゲームソフト”が好きな私から見て、日本の各ソフトメーカーの現在の方針や展開などがどんなイメージか、不満点なども含めて好き勝手に書き連ねていきたいと思います。

※全体的に少し辛口で書いていますが、そこはゲーム好きだからこその表現だということであらかじめご了承いただきたいと思います。(そんなつもりは全くないのですが、もし偉そうに聞こえてしまったらすみません・・・
 
今回はまず大手ソフトメーカー編。取り扱うのは、

任天堂/SIE(ソニーインタラクティブエンターテインメント)/バンダイナムコエンターテインメント/カプコン/スクウェア・エニックス/ セガゲームス/コナミデジタルエンタテインメント/コーエーテクモゲームス

の8社。 

中小のソフトメーカー編についても後日公開する予定です。

<任天堂> 

まずは任天堂。はっきり言って現在のイメージはよくありません。
一番の注目である新ハードNXですが、これといった情報はほとんど入ってきません。 

開発が遅れているのだとしても、発表の時期や現状など一言伝えるべきだと思います。というのもWiiUにはソフトがほぼない状況。3ds向けは辛うじてラインナップを維持していますが、開発リソースを大きく減らしていることは目に見えています。

NXに力を注いでいるであろうことは想像がつきますが、やはりそれをアピールしてもらわないと不安です。君島社長体制では情報開示が鈍いような気がします。

無茶ぶりかもしれませんが、業界の大きな位置を占めている責任のある会社なわけですから、ソフトはどんな時でも切らさずに展開してほしい。これでNXのソフトラインナップが大したことがないとなってしまえば、期待外れと言わざるを得ません。特にマリオなどに頼りすぎず、新規作で勝負してほしいと思います。

ポケモンGOやスマホゲームもいいですが、とにもかくにも”本業”を忘れないでいてほしいです。

<SIE(ソニーインタラクティブエンターテインメント)>

PS4が日本でも売れ始め、ソフトラインナップも充実してきていることに加え、PSVRが先日発売され勢いに乗っているSIE。PS4展開はかなり上手くやっている印象があります。

とはいえいくつか私としては不満もあります。

一つはPSVITAにまったくといっていいほど無関心であること。
欧米などであまり売れていないのは事実ですが、日本ではまだまだこれからの可能性があるプラットフォーム。
自社のタイトルを一切投入しないのはさすがにやる気がなさすぎる気がします。

AAA級タイトルをVITAで作れとまでは言わないまでも、小型の新規タイトルや有名IPの新作展開、スピンオフ作品。可能な範囲でのPS4とのマルチ化、ダウンロード専売の小粒タイトルなど、やりようはいくらでもあるはずです。

もう一つはIPを育てる・使う意思に欠けているように見えること。ワイルドアームズやサルゲッチュ、ポポロクロイスなど過去の有力IPをなぜ活用しないのか。待っているファンはそんなに少なくないように思います。

ぜひバランスよく、さらに日本のゲーム業界の活性化に力を入れてほしいです。

<バンダイナムコエンターテインメント>

専用機向け、スマホ向けとかなりバランスよくソフト展開しているのがバンナム。

機種に関してもPS4/PSVITA/3ds向けに多種多様なタイトルを満遍なく配置し、個人的にはかなりイメージの良い会社です。

一部のタイトルでの重課金制や、各ゲームに完成度のばらつきが見られるなどの問題点はありますが、現状にもっともフィットしてソフト展開をしているような印象を受けます。

<カプコン>

モンハンシリーズで知られるカプコン。
失礼を承知で書けば、良くも悪くもモンハンの会社という感じです(汗)

とはいえ家庭用中心でソフト展開をしてくれていることには好感が持てる会社です。

一つ指摘させていただきたいのは、新規作に乏しいこと。上記と重なりますがモンハンなどの有名IPの展開ばかりが目立ちなかなか新規タイトルが見えてこないような気がします。

最近だとめがみめぐりなどが発表されましたが、こうした取り組みを広げていってほしいですね。

<スクウェア・エニックス>

ドラクエやFF、キングダムハーツで知られる老舗のRPGメーカー。

スマホ向けにこうしたIPを用いたアプリを積極展開、というより過剰に展開しているような気がしないでもないですが、近年はPS4を中心に家庭用ソフトも多数開発しているということでイメージはよくなってきています。

新規タイトルについてもTokyo RPG FactoryなるRPG専門スタジオを立ち上げるなど、今後にも期待ができそうです。もう一つ開発のテンポを上げてほしいというのが希望ですかね(笑)

<セガゲームス>
 
セガといえばパッケージタイトルの展開を減らし、スマホゲームに注力する方針を打ち出して発売タイトル数は減ってはいるものの、功績としては危機的状況にあったアトラスの子会社化が一番に挙げられます。

私はアトラスの大ファンということもあって、セガには本当に感謝しています。ペルソナ5がこうして大ヒットしているのがうれしいですね。

またヴァルキュリアシリーズの新展開や初音ミク、龍が如く、セブンスドラゴンといった有力IPの新作を発売するなど、少しずつ家庭用事業に再び力を入れ始めているように見えることを評価したいです。

今後は新規タイトルなども見えてくるといいですね。

<コナミデジタルエンタテインメント> 

コナミファンの方には申し訳ありません・・・。
正直印象最悪の会社です。今日の8社の中でもダントツ最下位です。 

まずほぼすべての開発をスマホ向けに切り替えたことで知られるコナミ。
現在展開されているのはスポーツゲーム(ウイイレ、プロスピ、パワプロ)、それとメタルギアシリーズくらいです。

そのメタルギアシリーズも小島監督が退社し、今後の展望が見えない有様。

スマホでうまくいっているうちはいいかもしれませんが、いつかそのしっぺ返しが必ず来ると確信しています。ぜひともコナミの抱えている数々の有名IPが生かされる機会が来ることを願っています。 

<コーエーテクモゲームス>

打って変わってこちらは家庭用をいまでもメインに展開し、大きな成功を収めている会社。

ガストブランドの吸収をはじめとして、常に新規のタイトルの挑戦をしていることが伝わってくるため、私としてはかなり好きな会社です。

会社を支えている無双シリーズは人気に陰りも見えてきましたが、討鬼伝や各種コラボ、よるのないくになど、新たなヒット作が常に生まれていることが好調の要因だといえるでしょう。

一つ気がかりはスケジュール管理。コーエーの作品は今年ほとんどが延期されています。ユーザーの反感を買いかねませんし、できれば気をつけてほしいところですね。


さて大手メーカー編でした。ついつい辛辣に書いてしまった部分もありますが、各ソフトメーカーが力を合わせて今後もゲーム業界を盛り上げてほしいですね。


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