(この記事はシリーズ未プレイの方でも読んでいただけるよう、ネタバレには配慮したつもりです。しかしながら過去作に関連する部分にも触れていますので、念のためご注意ください。)

ついに閃の軌跡3をクリアしました!


Twitterでもつぶやいた通り、総プレイ時間は105時間を超える、いつも通り充実の大ボリューム。
ストーリーや戦闘の面白さは後で詳しく書いていくとして、グラフィック面やシステム面のブラッシュアップが本当に素晴らしかったです。据え置き機専用としたのもこれなら納得ですね。


前作に当たる「閃の軌跡2」と比べても、その違いは明らか。モデリングや背景が進化したことで、演出にも幅が生まれ、臨場感も大きく増しています。


前作までのミニゲーム「ブレード」の代わりに搭載された「ヴァンテージマスター(VM)」はカードゲーム好きとして、いい息抜きに。極端に凝った作りというわけではないですが、冒険の途中で軽く気分転換できました。

キャラクターとストーリー面について

まずは設定についてですが、本作の舞台は閃の軌跡2の約1年後の世界。
それでいて零の軌跡・碧の軌跡との結びつきがかなり強く、まさに零碧の正当な続編と呼ぶに相応しい章も存在。クロスベルの物語も大好きなだけに、本当に嬉しく思いました!

主人公は過去2作同様、リィン・シュバルツァー。新設されたトールズ士官学院第二分校の教官として、様々な事情を抱えた新Ⅶ組の面々を指導していくことになります。閃1の学園もの風の雰囲気と、閃2のような従来の戦記ものとしての雰囲気が見事に融合した作品となっています。

新7

生徒という立場ではなく、教官としての立場になったことで、彼の持つ役割や責任感はさらに大きく重いものに。その中でときに葛藤し、ときに直面する悩みや問題と向き合いながら、ひたむきに前に進んでいくリィンの姿に過去最高レベルで引き込まれていきました。

またストーリーが進んでいく途中で旧Ⅶ組の面々とも再会を果たしていくことに。
ここも過去作をプレイしているからこそ、彼らとの固い絆を目の当たりにすることができ、そのことがどれほどリィンの心の支えとなっているのかを考えると、目頭が熱くなってしまいました。

旧7

こうした新旧Ⅶ組を取り巻くエレボニア帝国の状況は極めて複雑なものであり、結社「身喰らう蛇」はもちろん、鉄血宰相や暗躍する各猟兵団、魔女や地精など多数の勢力の思惑や陰謀が絡み合うストーリーが展開。その中でいくつかの驚くべき真実が語られることとなり、空の軌跡3部作から続く大きな流れにおいて、かなり核心に迫ってきているような印象を受けました。帝国の昏い歴史や過去作で語られていた重大な事件が少しずつ紐解かれているんですよね。その過程でⅦ組以外の多数のキャラも一堂に会しますよ!

さて、それはさておき、今作で私がとてもお気に入りになったのが「ユウナ・クロフォード」です。

閃3Y

かわゆい……
いえいえ、男キャラだって好きですよ。たとえば「クルト・ヴァンダール」の絆イベントも結構見ましたからね!

戦闘システムが面白い!

久しぶりに軌跡シリーズをプレイしたわけですが、相変わらず戦闘システムがとても面白かったですね。

過去作同様、行動順を入れ替えながら、突発的に発生するランダム効果を上手く活用することが必要ですし、強力なクラフト(技)の使いどころを考えたり、どんなアーツ(魔法)をセットするか考えるのも楽しい。また強敵とのバトルではブレイブポイントを消費して発動する「オーダー」を的確に活用しないと厳しいバランスとなっており、戦略性も高くなっています。


戦闘の雰囲気は動画でご覧ください。
ちなみにつぶやいた通り、今回も通常戦闘曲大好きです。これがザコ戦曲とは思えませんw

そしてもちろんこれ以外にも音楽が相変わらず素晴らしい!
安定のファルコムサウンド、今作でも健在です!




この上なく親切なゲーム設計

もともと軌跡シリーズは親切設計、こだわったインターフェースも魅力の一つですが、本作はそれにさらに磨きがかかっていました。

豊富なやりこみ要素があるからこそ、その取り逃しが怖かったりしますが、ストーリーが進むときにはその注意喚起が随所で行われます。

イベントの発生箇所はマップで常に表示されていますし、ゲームの状況を様々な項目から確認できる手帳も過去作同様に完備。

閃の軌跡で問題となったロード時間もほとんどなく、セーブも一瞬。一度訪れた場所に瞬間的に移動する機能も搭載されており、何から何まで至れり尽くせりのストレスフリー仕様。ストーリーを楽しむときにゲーム性が邪魔になるようなことがないよう、かなり気を遣って制作されていることが伝わってきます。


快適なシステムのおかげで、サブクエストもコンプリート!

いくつか気になったこと

軌跡シリーズには”お約束すぎる”展開があります。今作では比較的控えめだったとは思いますが、初めてプレイする方は「またこの流れ…?」と感じることがあるかもしれません。ここはシリーズ特有の”ノリ”だと割り切ってしまうことをおすすめします。

言い回しなど表現的な部分も同様。
似たようなセリフが作中で繰り返し登場するのですが、これも軌跡シリーズあるあるではないかと思いますw

また場面によって少々処理落ちが発生することも。
特に夏至祭など、オブジェクト数が多くなるイベントで目立った印象です。

最後に

そんなわけで今回は以上となります。
やっぱり軌跡シリーズは最高。

さておき、「ちょっと間を置いてから閃の軌跡4をプレイしよう」なんて思っていましたが、ラストで大変なことになってしまったので、そうも言っていられなさそうです。一部で評価が低くなってしまっているのもここに起因しているそうですが…(笑)


シリーズに興味をお持ちの方、長い旅路にはなりますが、ぜひとも軌跡の世界に足を踏み入れてみてはいかがでしょうか。まずは零の軌跡、ないしは空の軌跡FCから!


英雄伝説 閃の軌跡IV - PS4
日本ファルコム
2018-09-27


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