今回の記事では「戦場のヴァルキュリア4」のレビューをしていきたいと思います。
戦場のヴァルキュリアシリーズは”BLiTZ”と呼ばれる特徴的な戦闘システムと、手書き感のある緻密なグラフィックで彩られる王道で濃密な戦記ストーリーが魅力の作品。
コマンドモードではマップで戦況を確認。味方の配置や敵の配置を頭に入れつつ、行動させるキャラクターを選択したり、様々な効果を発揮する特殊な指令「オーダー」を発動したりすることができます。
アクションモードでは選択したキャラクターを実際に自分で操作することが可能。遮蔽物などで敵から身を隠しながら移動し、兵科ごとに違う形で攻撃することができます。
↑美しいグラフィック表現”CANVAS”もさらに進化。
そんなアクションと戦略ストラテジーが融合した”アクティブシミレーションRPG”として人気を博すシリーズの久々の復活作が「戦場のヴァルキュリア4」となります。
なおシリーズ間での直接的なつながりはありませんので、本作からプレイしてもまったく問題はありません。
まず本作において特筆すべきはその”完成度”です。
シリーズ第1作目のシステムをベースとしつつ、それをさらに深化させており、それでいて快適さを失っていないバランス調整はお見事の一言。ブランクを感じさせない素晴らしい出来栄えとなっています。
特に今回はシミュレーションゲームとして行動の選択肢がかなり幅広いのが特徴で、プレイヤーごとに色々な戦術を考えられるのがとにかく楽しい!過去作と比べてもここは大きくパワーアップしているんです。
兵科ごとの使い分けはもちろん、射撃力アップや防御力アップ、HP回復に弾薬補給などができる多種多様な「オーダー」、索敵や戦車復活、艦砲射撃ができる「シップオーダー」の利用。リーダーと共に行動させる「直接指揮」。戦車の活用と装甲車を使った歩兵の輸送。
これらの仕組みを駆使して、実際に戦場の指揮官になったような緊張感が味わえるのは本作ならではだと言えるのではないでしょうか。
↑新たに追加された新兵科「擲弾兵」は遮蔽物の向こう側に攻撃できる独特な性能をもっており、これが高低差のあるマップでは非常に重宝します。それと擲弾兵を使って敵を撃破するとすごく気持ちいいんですよねw
↑今作では据え置き機向けの展開ということで、マップも広くなっていますし、地形も凝った作りとなっています。その分過去作と比べて把握しなければならないことは多く、難易度は高めに設定されている印象です。(ただし難易度は選択可能です。)
※ただ後半のステージで若干似た場面が目立ったのは惜しかったかも…?
↑戦況が行動に影響を与えることで、没入感も増しています。
ストーリーは過去作同様、手記を紐解く演出で進んでいきます。
シナリオは比較的シンプルながらも破綻もなく綺麗にまとまっており、まさしく王道。
「戦争」というテーマをライトに扱うのではなく、きっちりとシリアスに描き切っているのは高く評価したいポイントの一つです。メインキャラクターたちも非常に個性的でお気に入りになりました。
ただその一方で気になったのは、逆にメインキャラクター以外の描写が若干弱かったかなというところ。
断章でサブキャラ隊員たちのエピソードも用意されていますが、メインのストーリーには関わって来ないことが多いので、そこについては「戦場のヴァルキュリア3」に軍配が上がるかなと思います。
今作では兵装の強化や兵科のレベルアップ、戦車や巡洋艦センチュリオンの強化など、豊富な育成要素が用意されています。
↑兵科のレベルアップは経験値の振り分けで行います。
↑武器は戦術に応じてどのような進化をさせるかを選択可能。
オーダーの習得や、シップオーダーの強化、各兵科・戦車・装備の性能強化などにより、部隊がどんどんパワーアップしていく感覚がとても楽しく、ますます戦術が増えていくのがいいところ。これによってミッションを飽きずに続けていくことができるんですよね♪
それでは簡単ですが、今回のレビューはこのくらいにしておこうと思います。
シミュレーションゲームとしての楽しさが際立ちますが、重厚な人間ドラマが繰り広げられるストーリー、練りこまれた世界観、成長要素とそれによるやりこみ性など、どこをとってもその完成度の高さに驚きました。
またそれでいて久しぶりの新作とは思えない大ボリューム。
クリア後の要素も含めれば十分に80時間は楽しめるでしょうし、ストーリーだけでも最低30時間はかかるでしょう。
というわけで、シリーズの文字通りの新たな船出は、”過去最高傑作”と呼ぶに相応しい内容になっていると思います。
個人的には戦場のヴァルキュリア3E2がとにかく好きでしたが、本作はそれに並ぶくらい気に入りましたし、シリーズ経験者の方にも全力でおすすめしたいですね!
作品概要
戦場のヴァルキュリアシリーズは”BLiTZ”と呼ばれる特徴的な戦闘システムと、手書き感のある緻密なグラフィックで彩られる王道で濃密な戦記ストーリーが魅力の作品。
コマンドモードではマップで戦況を確認。味方の配置や敵の配置を頭に入れつつ、行動させるキャラクターを選択したり、様々な効果を発揮する特殊な指令「オーダー」を発動したりすることができます。
アクションモードでは選択したキャラクターを実際に自分で操作することが可能。遮蔽物などで敵から身を隠しながら移動し、兵科ごとに違う形で攻撃することができます。
↑美しいグラフィック表現”CANVAS”もさらに進化。
そんなアクションと戦略ストラテジーが融合した”アクティブシミレーションRPG”として人気を博すシリーズの久々の復活作が「戦場のヴァルキュリア4」となります。
なおシリーズ間での直接的なつながりはありませんので、本作からプレイしてもまったく問題はありません。
評価ポイント
まず本作において特筆すべきはその”完成度”です。シリーズ第1作目のシステムをベースとしつつ、それをさらに深化させており、それでいて快適さを失っていないバランス調整はお見事の一言。ブランクを感じさせない素晴らしい出来栄えとなっています。
特に今回はシミュレーションゲームとして行動の選択肢がかなり幅広いのが特徴で、プレイヤーごとに色々な戦術を考えられるのがとにかく楽しい!過去作と比べてもここは大きくパワーアップしているんです。
兵科ごとの使い分けはもちろん、射撃力アップや防御力アップ、HP回復に弾薬補給などができる多種多様な「オーダー」、索敵や戦車復活、艦砲射撃ができる「シップオーダー」の利用。リーダーと共に行動させる「直接指揮」。戦車の活用と装甲車を使った歩兵の輸送。
これらの仕組みを駆使して、実際に戦場の指揮官になったような緊張感が味わえるのは本作ならではだと言えるのではないでしょうか。
↑新たに追加された新兵科「擲弾兵」は遮蔽物の向こう側に攻撃できる独特な性能をもっており、これが高低差のあるマップでは非常に重宝します。それと擲弾兵を使って敵を撃破するとすごく気持ちいいんですよねw
↑今作では据え置き機向けの展開ということで、マップも広くなっていますし、地形も凝った作りとなっています。その分過去作と比べて把握しなければならないことは多く、難易度は高めに設定されている印象です。(ただし難易度は選択可能です。)
※ただ後半のステージで若干似た場面が目立ったのは惜しかったかも…?
↑戦況が行動に影響を与えることで、没入感も増しています。
ストーリー面に関して
ストーリーは過去作同様、手記を紐解く演出で進んでいきます。
シナリオは比較的シンプルながらも破綻もなく綺麗にまとまっており、まさしく王道。
「戦争」というテーマをライトに扱うのではなく、きっちりとシリアスに描き切っているのは高く評価したいポイントの一つです。メインキャラクターたちも非常に個性的でお気に入りになりました。
ただその一方で気になったのは、逆にメインキャラクター以外の描写が若干弱かったかなというところ。
断章でサブキャラ隊員たちのエピソードも用意されていますが、メインのストーリーには関わって来ないことが多いので、そこについては「戦場のヴァルキュリア3」に軍配が上がるかなと思います。
育成要素に関して
今作では兵装の強化や兵科のレベルアップ、戦車や巡洋艦センチュリオンの強化など、豊富な育成要素が用意されています。↑兵科のレベルアップは経験値の振り分けで行います。
↑武器は戦術に応じてどのような進化をさせるかを選択可能。
オーダーの習得や、シップオーダーの強化、各兵科・戦車・装備の性能強化などにより、部隊がどんどんパワーアップしていく感覚がとても楽しく、ますます戦術が増えていくのがいいところ。これによってミッションを飽きずに続けていくことができるんですよね♪
最後に
それでは簡単ですが、今回のレビューはこのくらいにしておこうと思います。シミュレーションゲームとしての楽しさが際立ちますが、重厚な人間ドラマが繰り広げられるストーリー、練りこまれた世界観、成長要素とそれによるやりこみ性など、どこをとってもその完成度の高さに驚きました。
またそれでいて久しぶりの新作とは思えない大ボリューム。
クリア後の要素も含めれば十分に80時間は楽しめるでしょうし、ストーリーだけでも最低30時間はかかるでしょう。
というわけで、シリーズの文字通りの新たな船出は、”過去最高傑作”と呼ぶに相応しい内容になっていると思います。
個人的には戦場のヴァルキュリア3E2がとにかく好きでしたが、本作はそれに並ぶくらい気に入りましたし、シリーズ経験者の方にも全力でおすすめしたいですね!
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