先日Twitterでつぶやいた通り、ようやく積み続けていた「大逆転裁判」「大逆転裁判2」をクリアしました!

大逆転裁判2

謎だらけ伏線だらけだった大逆転裁判1のラストが気になり、結局間髪入れずに2もプレイ。
そしてそのラスト、美しく風呂敷が畳まれていく展開に釘付けになりましたよ(笑)

プレイ当初はこんなことをつぶやいていたわけですが…。

こんな感じの感想に…。

というわけで今回の記事では大逆転裁判2の簡単なレビューをしていきたいと思います。
ただシステム面などについては地続きのシリーズということで大逆転裁判1から大きく変わっているわけではないので、ストーリー部分だけに注目した感想となります。

※そのためこの記事はネタバレ多めです。未クリアの方、シナリオ以外の感想を知りたい方は以下の大逆転裁判1のレビュー記事をご覧ください。

関連記事リンク:3ds「大逆転裁判1」レビュー!光るセンスと読ませるシナリオの妙!

全部で10の事件を振り返って(以下ネタバレ注意)

ここでは大逆転裁判の2作品の全10の事件について、個別に一言ずつ感想と評価(10点満点)をしていきます!
(同じようなことをダンガンロンパ1~3でもやりましたねw一応リンクはこちら。)

事件名がないのは何かと不便なので、僭越ながら私が勝手に命名してしまいます(笑)
(※章のタイトルは公式です。また2の第1話をここでは通し番号で第6話としています。)

第1話 大いなる旅立ちの冒險「容疑者・成歩堂龍之介」

事件自体はごくごくシンプル。
問題は犯人である謎のイギリス人留学生”ジェゼール・ブレット”の動機。結局これは2の終盤まで明かされないわけですが…(笑)

ビフテキ皿や透明のカバンなど、ちょっとしたものがロジックに関わってくるあたりに、ライターのセンスを印象付けられる事件でした。

個人的評価:7

第2話 友とまだらの紐の冒瞼「密室に現れた蛇」

こちらは船上の密室で起こる事件。
ただ思っていたよりも結末は凝ったものではなく、事件そのものよりもホームズさんの「嘘」が後に重要になってくるという感じ。

個人的評価:5

第3話 疾走する密室の冒險「血塗られた乗合馬車」

この事件は関連作品を含めても非常に毛色が違う特殊なものでした。というのも、裁判の終了時点では真相が明かされないわけですから。

ただこの事件が大逆転裁判の中では非常に大きな意味を持ってくることになるわけで、構成の上手さはお見事というほかないですね。

個人的評価:6

第4話 吾輩と霧の夜の冒險「霧に隠された凶器」

私がシリーズ2作品の中でもっともよくできていると思っているのがこの事件。
なんといっても現場の状況が面白い。本を持って倒れている被害者。目撃されない犯人。一見関係のなさそうな夫婦喧嘩とボヤ騒ぎ。消えた花束。それらが一本の糸で繋がるのがすごいですね。

さらに言えば被害者、容疑者がどちらもその先の事件に関わってくるあたりもプロットが練られているなあと感心してしまいました。

個人的評価:10

第5話 語られない物語の冒險「夜闇に響く二発の銃声」

この辺りから本格的に本筋の物語が事件の核心の部分に見え隠れするわけですが、事件単体としてみても2丁の拳銃と残された血のロジックを解き明かす過程が面白い。

あとティンピラー兄弟は強烈な個性で、エッグ・ベネディクトさんよりも強く印象に残っています(笑)
事件の終わり、寿沙都さんが帰国してしまうラストもびっくり。

個人的評価:8

第6話 弁護少女の覚醒と冒險「写真が語る真犯人」

ここからは大逆転裁判2へ。
事件自体はプロローグ的な位置付けであることもあり、ごくごくシンプル。

個人的評価:4

第7話 吾輩と霧の夜の回想「呪われ下宿の罠」

この事件、私は結構気に入っています。
ここではじめて10年前の「プロフェッサー」の事件のことが顔を出し始めるんですよね。

ただそれはさておき、氷というミステリーにはつきものなアイテムを使って独特なロジックを組み立てているのは一見の価値アリ。まさに明治時代のロンドンという舞台設定を生かしたトリックでした。

個人的評価:9

第8話 未来科学と亡霊の帰還「瞬間移動する棺」

1の中でも言及されていたロンドン万博を舞台とした事件。
大掛かりな舞台装置での瞬間移動トリックですが、オチは若干ズルさを感じました(笑)
ただこれも後の「プロフェッサー事件」と深く関わることになります。

個人的評価:5

第9話 ねじれた男と最後の挨拶「バンジークス卿の災難」

この話はなんといってもその被害者に驚き。
まさかグレグソン刑事が死神の手先だったとは思いませんでしたよ。

事件はついたてのくだりはちょっと無理があるような気もしましたが、重要なのはそこではなく、被害者がどこで殺害されたか、ということ。そしてこのことがすべての真実へと繋がっていきます。

個人的評価:6

第10話 成歩堂龍ノ介の覺悟「早すぎた埋葬~10年前の真実~」

タイトルが遊戯王カードみたいになっていますが…(笑)

……ともかく、すべての伏線が集約される「プロフェッサー」の事件。
アソーギの目的、ジェゼールの動機、死神の正体、寿沙都の帰国、バスカビルの犬の小説、アイリスの父親、国家機密の電信、グレグソンの死、生き返ったプロフェッサー。

こうした数々の謎を解き明かしていく怒涛の展開が待ち受ける最後の裁判は、大逆転裁判がどれだけ風呂敷を広げていたかを雄弁に物語るボリュームとなっていました。

これだけのプロットを用意するのがどれほど大変なのか、ちょっと想像もつかないですね…(^_^;)

個人的評価:10

どうしてもひとつ腑に落ちなかったこと

ただし一つだけ気になったことがあります。

それはプロフェッサー(アソーギの父親・玄真)が掘り起こされ、イーノック・ドレッパーに目撃されたとき、どうして玄真が撃たれたのか、ということ。

真実を葬り去るのが目的だったのであれば、その目撃者であるイーノック・ドレッパーを撃つべきで、実際そうしていれば新聞記事も出なかったことになります。ジゴクさんにしても、友人を撃つよりは抵抗が小さいであろうと思いますし。

ただそうなってくると事件の存在自体が明るみに出なくなるので、そもそも本作のストーリーがはじめから成立しなくなってしまうわけですが、ここは正直どうしても納得ができていない部分です。

もっとも私の理解不足なだけかもしれませんし、「その時はあまりの事態にヴォルテックス卿やジゴクさんも気が動転していた」ということなら、まあそういうものだったと思えなくもないのですが…w

何か他に解釈などがありましたら、教えていただけると幸いです。

最後に

そんなわけでここまで長々と書いてきましたが、ラストに成歩堂龍之介や寿沙都さんがロンドンを離れる場面でなんだか寂しくなってしまうほど、この世界観にのめりこんでいたのだなあと感じました。

ぜひアイリスちゃんとホームズさんには”大日本帝国”に遊びに来てほしいものですね(笑)
そして成歩堂と寿沙都さんには末永く仲良くしてもらいたい。
(もしかして寿沙都さんも成歩堂龍一の先祖だったりして…??)

全体を通して、小気味いいセリフ回しと明快なロジック、華麗な伏線回収で楽しませてくれる推理ADVのひとつの傑作。興味がある方はぜひ大逆転裁判1からプレイされてみてはいかがでしょうか!

感 想 終 了 ッ !



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