先日よりプレイしていた大逆転裁判の1作目をクリアしましたので、この記事でレビューしていきます!基本的にこの記事の中で大きなネタバレは避けているつもりです。

こうして1本のタイトルに絞ってレビュー記事を書くのは久し振りなので、上手く書けなかったらそれはブランクのせいということで許してください。

それはそうと、今後はたまに単独のレビュー記事をこうして書いていこうかなと。ゲームレポート中心の更新形式も、徐々に今年の1月までのような更新形式に戻していこうと思っています。

大逆転裁判とは?

「大逆転裁判 成歩堂龍之介の冒険」は逆転裁判シリーズから派生した、いわばスピンオフ的なタイトルです。
舞台は文明開化の明治時代(初期と思われる)の日本とイギリス/ロンドンとし、主人公はお馴染み・成歩堂龍一の先祖である成歩堂龍之介。ヒロインは法務助手を務める御琴羽寿沙都です。

龍之介成歩堂
御琴羽

スピンオフではありますが、ゲーム内容自体は概ねいつもの逆転裁判シリーズと同様。
事件の捜査パートと裁判パートが存在し、裁判パートでは証拠品と証言の矛盾を指摘、無実の罪で収監された被告人の潔白を証明することになります。

なお本作には「大逆転裁判2」という直接の続編があり、本作は一本では完結しません。私自身は現在その大逆転裁判2のプレイを開始したところで、こちらもクリア次第記事にするつもりです。




異国の地と異なる時代設定で新鮮な世界観

現代・東京を舞台とする従来のシリーズと違い、本作の舞台は明治時代・ロンドン。
その設定を存分に生かして物語が進行していくため、プレイ感覚は非常に新鮮でした。

シャーロックホームズや夏目漱石が作品内に普通に登場してくるカオスな感じは、時代設定が現代ではないからこそできたことだと思いますので、上手いなあと。このシリーズの持ついい意味で「バカゲー感」にフィットしています。

夏目漱石

やめどきが見つからず、ついつい…

昼 夜 逆 転 ッ !

(逆転裁判だけに…ついでに夏目漱石風)

また英国式法廷ということで、陪審員制が取り上げられていて、そこから新たなシステムが生まれています。こちらは一長一短という感じでしたが、詳しくは後述。

先が気になって仕方ない地続きのシナリオ!

本作の最大の魅力はやはり半端ない引力でプレイヤーをぐいぐい引き付けるそのシナリオです。

明かされない動機。謎めいた検事。とある人物の唐突な死。封印された小説。陰謀が見え隠れするラストの展開。
事件の一つ一つがしっかり絡み合い、気になる伏線が次々とばらまかれていくような感覚。これは1作目クリアの段階ではほとんど回収されないので、現時点では細かく評価することができませんが、少なくともここまでの物語が魅力的であることは断言できます。

センスの光る小気味いいテキストと、進化したモーション演出

シナリオを手掛ける巧舟さんのセンスが爆発したようなテキストに加え、キャラクターたちも曲者揃い。

フィッシュアンドチップスを食べ続ける刑事、この上ない小物感を全面に押し出すティンピラー兄弟、メイドの熱い紅茶で火傷させ続けられる退役軍人。ツッコミどころ満載なキャラクターたちの魅力もシリーズ随一ではないでしょうか。

こうしたキャラとの小気味いい掛け合いが、滑らかでよく動くモーション演出と合わさって、立ち絵による平面的な演出が多い昨今のアドベンチャーと一線を画す要素となっている気がしました。

グレグソン

新システムについて

本作でいくつか搭載されている新システムを簡単に紹介。

まずは「陪審員制度」。ランダムに選ばれた(という体の)市民たちが裁判に参加し、判決を下すことになります。

陪審員

この6人の陪審員がまたいい味を出してはいるのですが、彼らがコロコロと有罪や無罪を切り替えるのはちょっと首を傾げる部分でした。ゲームだとはいえ、一回の裁判で2回も3回も判決を変えるのはリアリティが欠如していて、ちょっと冷めてしまうことも。バカゲーではありつつも、本筋はシリアスで大真面目な作品であるだけに、そこはちょっと気になってしまいましたね。

(注・大逆転裁判2ではどうやら改善されているようです。)

もう一つはシャーロックホームズによる「論理と推理の実験劇場」。

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名探偵なんだか迷探偵なんだかよく分からないホームズさんの適当推理を修正して正しくしていく、レイトン教授の「謎解き開始!」的なパートです。

これはこれで息抜きとして面白かったので、よかったと思います。

音楽がかっこいい!


…… 名 曲 揃 い ッ !


大逆転裁判 -成歩堂龍ノ介の冒險- 劇伴音楽大全集
ゲーム ミュージック
SMD itaku (music)
2015-07-15



個別の事件について

本作の特徴として、トリックものというよりも論理性を重視した事件が多いように感じました。ここら辺は「ダンガンロンパシリーズ」とは真逆の印象です。

ともあれ、一つ一つの事件の感想も書いていきたいのですが、長くなってきましたので、そちらは近日別記事にて!

総評

クリアしてすぐに2作目がやりたくなります。
そのくらい先が気になるシナリオですし、矛盾をつきつけて証言を崩していく快感は相変わらず素晴らしい。

自分で頭を使って謎が解ける。これはもうミステリー好きにはたまりませんね。逆転に次ぐ逆転のカタルシス、お見事です。
興味がある方はぜひ手に取ってみてはいかがでしょうか♪

というわけで……。

感 想 以 上 ッ !




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