据え置き型ゲーム機としては異例のスピードで普及しているニンテンドースイッチ。国内のみならず海外でもその勢いは凄まじく、歴代のゲーム機で最速の販売台数を記録している国も少なくないようです。
ではなぜスイッチがこれだけ大ヒットしているのか?
この記事ではスイッチの大ヒットの理由を5つの項目に分けて考察してみたいと思います!
(あくまでも”考察”ですから、ここに挙げたことがすべてだというつもりはありません。何か見落としていることがありましたら申し訳ありません。)
まず最初に挙げるのは「ハードそのもの」の魅力。
Switchは歴代の任天堂ハードの集大成的なゲーム機になっていると思いますし、その完成度の高さに私も驚いています。
日本で強い携帯機需要と海外で強い据え置き機需要。そのどちらも同時に獲得していることはSwitchヒットの強力な要因の一つです。TVに繋いでも遊べる一方で、どこにでも持ち出すことができるSwitchの特性が見事に嵌った格好ですね。
これはまさにコンセプトの勝利ですが、さらに大きかったのはやはりTVモードと携帯/テーブルモードをドックからの抜き差しだけで瞬時に切り替えられること。
これによって「いつでもどこでも」という任天堂がWiiUから目指していたプレイスタイルがようやく完成したと言えるでしょう。
実際、外に持ち出す時だけでなく、自宅の中でTVが占有できない時や寝っ転がってゲームをしたい時などにもSwitchは大活躍してくれます。据え置き機の”煩わしさ”を解消する手段として、この携帯/テーブルモードが役立っていると思います。

ジョイコンを取り外すことができるギミックは、多くのゲーマーにとって非常に受けがいいものでした。
もちろん任天堂として最大のポイントは「おすそわけプレイ」にあると思います。
ジョイコンを手渡し、スイッチをテーブルモードにすることで「だれとでも」気軽に対戦・協力マルチプレイが楽しめるようになりました。
しかしジョイコンのメリットはそれだけではありません。
コントローラーが分離するということは、自由な体勢でゲームができるということ。Switch本体が携帯機としてはやや重たいデメリットをしっかり解消することに役立っています。
加えて、ジョイコンは自由に買い足しができますから、万が一Joy-ConのスティックやLRボタンなどが故障しても、本体が無事なら付け替えるだけで事足りるということも安心なポイントではないでしょうか。
従来のニンテンドーハードと比較して、個人的にSwitchは非常にスタイリッシュなデザインだと思っています。
実際ガジェット好きからの評判もいいようで、普段ゲームをやらない層に早い段階から一定程度訴求できている一因であるように感じます。
「Switchの感想を一言で述べろ」と言われたら、私は「快適」と答えます。
本体/ソフト起動の速さ、レスポンスの速さ、eショップ立ち上げの速さ。これらはいずれも特筆すべきレベルで、前世代機にあたるWiiUとは比べ物になりません。
ゲーム機の快適さはソフトの購買意欲やプレイ意欲に直結する重要な要素であると認識していますが、その点でSwitchは文句の付け所がないように思います。Switchでインディー系タイトルや後発移植タイトルが健闘しているのも、このことが一枚噛んでいるのではないでしょうか。
その意味でもSwitchは死角がありませんでした。
というのも任天堂が早い段階から人気の自社IPを続々と投入したからです。
「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」「Splatoon2」「スーパーマリオ オデッセイ」といった看板作品たちに加え、「1-2-Switch」「ARMS」といった新規タイトル、さらにはゲーマー受けがいい「ポッ拳」や「ゼノブレイド2」といったコアタイトル。これらがすべてロンチから一年以内に発売されているということは驚くべきことだと思います。
さらに過去に類を見ないのは、これらのタイトルの出来がいずれも素晴らしいこと。
特にゼルダは海外で軒並みGOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)を獲得するほどに評価され、世界中でSwitchのスタートダッシュに成功する原動力となりました。
任天堂据え置き機の共通の弱点は「サードパーティーの支援が少ないこと」でした。
理由としては性能的な問題や開発エンジン(後者の方はSwitchでは概ね解消されているようです)が対応していないなどの問題があったと言われています。
しかしSwitchではこれまでの任天堂ハードには出ていなかったようなマルチタイトルや後発移植タイトルが目立っていますし、参入自体がサプライズであるような会社もSwitch向け新作を続々と発表しています。
任天堂が一社で供給できるタイトル数には限りがありますし、ソフトメーカーのタイトルは必要不可欠。
発売スケジュールが充実することで、ユーザーも安心してハードを購入することができますし、これも現在の好調に一役買っていることは間違いありません。
さらにハードの売り上げが好調になると、追随して新作開発などに乗り出すソフトメーカーも増えますから、好循環が生まれることになります。これが現在Switchでも起きていると言えるでしょう。
記事タイトルにも書いていますが、意外と大きかったのではないかと私が考えているのは「ハードの名前」を「一新」したこと。
任天堂ハードは「FC(ファミコン)→SFC(スーパーファミコン)」「GB(ゲームボーイ)→GBA(ゲームボーイアドバンス)」「DS→3DS」「Wii→WiiU」など世代が変わってもゲーム機の名前を一部引き継ぐことが多い傾向にありました。
しかし今回は「Nintendo Switch」。まさに名前そのものを”Switch”して、完全な新世代ハードであることを打ち出したわけですね。
記憶に新しい話では、「3DSソフトがDSで使えるのか?」といった質問がネット上に溢れていたことを思い出します。名前を引き継ぐことでブランドイメージを引き継ぐことができる一方、”まったく別の商品である”というアピールはしづらくなります。
その点でSwitchはどのハードとも互換がなく、ゲームに詳しくない層にも完全な新ハードであると認知されるのも早かったと言えます。
(余談ですが、プレイステーションプラットフォームはPSの部分だけを引き継ぎ、PS→PS2→PS3→PS4と数字の部分で世代の交代を表現していますよね。これは非常に上手いやり方だなと今回の記事を書いていて感じました。)
いわゆるアーリーアダプター層(任天堂ファンやコアゲーマー層)は”特定の1タイトル”や”新ハードという魅惑”でいい意味で深く考えずにハードを購入したりします。(私もその一人ですw)
しかしながら、ライトゲーマー層や普段ゲームを積極的にプレイしない層はなかなかそういうわけにもいきません。「好きの反対は無関心」とはよく言ったもので、まさにそれが現実なのです。
さて、Switchはロンチ直後から、ここまで述べた通り「ハードの魅力」「任天堂ソフトの牽引力」などを武器に予想以上の売り上げを記録、かなりの品薄状態が続きました。
このことはTVやインターネット、SNS上などでも大きな話題・ニュースとなり、Switchの存在を知らなかった、まさに「無関心層」にもその存在を知らしめたと言えるでしょう。
そうして品薄はさらなる品薄を呼ぶことになりました。人間というのは「買えない」と言われると「買いたくなる」もの。もちろん任天堂が意図してやったことではありませんが、くしくも品薄は話題性を生み出したということはできそうです。
(念のため補足ですが、私はいわゆる「品薄商法」を肯定しているわけではありません。転売などの行為にはもちろん反対です。)
以上、私が考えるSwitch大ヒットの要因5つでした。
前述したように、ゲーム機というのは売れれば売れるほど好循環が形成されていきますので、Switchの勢いは今後しばらくは継続するのではないかと見ています。ぜひとも”世界累計1億台”目指して邁進していってほしいところですね。
関連記事リンク:Switchは名作揃い!おすすめタイトル総まとめ&プレイ全作品レビュー!
ではなぜスイッチがこれだけ大ヒットしているのか?
この記事ではスイッチの大ヒットの理由を5つの項目に分けて考察してみたいと思います!
(あくまでも”考察”ですから、ここに挙げたことがすべてだというつもりはありません。何か見落としていることがありましたら申し訳ありません。)
ハードのコンセプトが魅力的で完成度が高いこと
まず最初に挙げるのは「ハードそのもの」の魅力。Switchは歴代の任天堂ハードの集大成的なゲーム機になっていると思いますし、その完成度の高さに私も驚いています。
携帯機・据え置き機のハイブリッド
日本で強い携帯機需要と海外で強い据え置き機需要。そのどちらも同時に獲得していることはSwitchヒットの強力な要因の一つです。TVに繋いでも遊べる一方で、どこにでも持ち出すことができるSwitchの特性が見事に嵌った格好ですね。これはまさにコンセプトの勝利ですが、さらに大きかったのはやはりTVモードと携帯/テーブルモードをドックからの抜き差しだけで瞬時に切り替えられること。
これによって「いつでもどこでも」という任天堂がWiiUから目指していたプレイスタイルがようやく完成したと言えるでしょう。
実際、外に持ち出す時だけでなく、自宅の中でTVが占有できない時や寝っ転がってゲームをしたい時などにもSwitchは大活躍してくれます。据え置き機の”煩わしさ”を解消する手段として、この携帯/テーブルモードが役立っていると思います。
Joy-Con取り外しギミックが生んだ新しいプレイスタイル

ジョイコンを取り外すことができるギミックは、多くのゲーマーにとって非常に受けがいいものでした。
もちろん任天堂として最大のポイントは「おすそわけプレイ」にあると思います。
ジョイコンを手渡し、スイッチをテーブルモードにすることで「だれとでも」気軽に対戦・協力マルチプレイが楽しめるようになりました。
しかしジョイコンのメリットはそれだけではありません。
コントローラーが分離するということは、自由な体勢でゲームができるということ。Switch本体が携帯機としてはやや重たいデメリットをしっかり解消することに役立っています。
加えて、ジョイコンは自由に買い足しができますから、万が一Joy-ConのスティックやLRボタンなどが故障しても、本体が無事なら付け替えるだけで事足りるということも安心なポイントではないでしょうか。
見た目がスタイリッシュ
従来のニンテンドーハードと比較して、個人的にSwitchは非常にスタイリッシュなデザインだと思っています。実際ガジェット好きからの評判もいいようで、普段ゲームをやらない層に早い段階から一定程度訴求できている一因であるように感じます。
サクサク起動と軽快な動作で快適なゲーム体験
「Switchの感想を一言で述べろ」と言われたら、私は「快適」と答えます。本体/ソフト起動の速さ、レスポンスの速さ、eショップ立ち上げの速さ。これらはいずれも特筆すべきレベルで、前世代機にあたるWiiUとは比べ物になりません。
ゲーム機の快適さはソフトの購買意欲やプレイ意欲に直結する重要な要素であると認識していますが、その点でSwitchは文句の付け所がないように思います。Switchでインディー系タイトルや後発移植タイトルが健闘しているのも、このことが一枚噛んでいるのではないでしょうか。
高い牽引力のあるソフトがコンスタントに発売されていること
ハードの普及に欠かせないのはやはりソフトです。いわゆるキラーコンテンツと言われるような強力なソフトラインナップが必要不可欠なんですよね。
その意味でもSwitchは死角がありませんでした。
というのも任天堂が早い段階から人気の自社IPを続々と投入したからです。
「ゼルダの伝説ブレスオブザワイルド」「Splatoon2」「スーパーマリオ オデッセイ」といった看板作品たちに加え、「1-2-Switch」「ARMS」といった新規タイトル、さらにはゲーマー受けがいい「ポッ拳」や「ゼノブレイド2」といったコアタイトル。これらがすべてロンチから一年以内に発売されているということは驚くべきことだと思います。
さらに過去に類を見ないのは、これらのタイトルの出来がいずれも素晴らしいこと。
特にゼルダは海外で軒並みGOTY(ゲーム・オブ・ザ・イヤー)を獲得するほどに評価され、世界中でSwitchのスタートダッシュに成功する原動力となりました。
ソフトメーカー・インディー系デベロッパーが協力的であること
任天堂据え置き機の共通の弱点は「サードパーティーの支援が少ないこと」でした。理由としては性能的な問題や開発エンジン(後者の方はSwitchでは概ね解消されているようです)が対応していないなどの問題があったと言われています。
しかしSwitchではこれまでの任天堂ハードには出ていなかったようなマルチタイトルや後発移植タイトルが目立っていますし、参入自体がサプライズであるような会社もSwitch向け新作を続々と発表しています。
任天堂が一社で供給できるタイトル数には限りがありますし、ソフトメーカーのタイトルは必要不可欠。
発売スケジュールが充実することで、ユーザーも安心してハードを購入することができますし、これも現在の好調に一役買っていることは間違いありません。
さらにハードの売り上げが好調になると、追随して新作開発などに乗り出すソフトメーカーも増えますから、好循環が生まれることになります。これが現在Switchでも起きていると言えるでしょう。
ハードの名前の付け方が新しかったこと
記事タイトルにも書いていますが、意外と大きかったのではないかと私が考えているのは「ハードの名前」を「一新」したこと。任天堂ハードは「FC(ファミコン)→SFC(スーパーファミコン)」「GB(ゲームボーイ)→GBA(ゲームボーイアドバンス)」「DS→3DS」「Wii→WiiU」など世代が変わってもゲーム機の名前を一部引き継ぐことが多い傾向にありました。
しかし今回は「Nintendo Switch」。まさに名前そのものを”Switch”して、完全な新世代ハードであることを打ち出したわけですね。
記憶に新しい話では、「3DSソフトがDSで使えるのか?」といった質問がネット上に溢れていたことを思い出します。名前を引き継ぐことでブランドイメージを引き継ぐことができる一方、”まったく別の商品である”というアピールはしづらくなります。
その点でSwitchはどのハードとも互換がなく、ゲームに詳しくない層にも完全な新ハードであると認知されるのも早かったと言えます。
(余談ですが、プレイステーションプラットフォームはPSの部分だけを引き継ぎ、PS→PS2→PS3→PS4と数字の部分で世代の交代を表現していますよね。これは非常に上手いやり方だなと今回の記事を書いていて感じました。)
話題性に上手く乗ったこと
いわゆるアーリーアダプター層(任天堂ファンやコアゲーマー層)は”特定の1タイトル”や”新ハードという魅惑”でいい意味で深く考えずにハードを購入したりします。(私もその一人ですw)しかしながら、ライトゲーマー層や普段ゲームを積極的にプレイしない層はなかなかそういうわけにもいきません。「好きの反対は無関心」とはよく言ったもので、まさにそれが現実なのです。
さて、Switchはロンチ直後から、ここまで述べた通り「ハードの魅力」「任天堂ソフトの牽引力」などを武器に予想以上の売り上げを記録、かなりの品薄状態が続きました。
このことはTVやインターネット、SNS上などでも大きな話題・ニュースとなり、Switchの存在を知らなかった、まさに「無関心層」にもその存在を知らしめたと言えるでしょう。
そうして品薄はさらなる品薄を呼ぶことになりました。人間というのは「買えない」と言われると「買いたくなる」もの。もちろん任天堂が意図してやったことではありませんが、くしくも品薄は話題性を生み出したということはできそうです。
(念のため補足ですが、私はいわゆる「品薄商法」を肯定しているわけではありません。転売などの行為にはもちろん反対です。)
まとめ
以上、私が考えるSwitch大ヒットの要因5つでした。前述したように、ゲーム機というのは売れれば売れるほど好循環が形成されていきますので、Switchの勢いは今後しばらくは継続するのではないかと見ています。ぜひとも”世界累計1億台”目指して邁進していってほしいところですね。
関連記事リンク:Switchは名作揃い!おすすめタイトル総まとめ&プレイ全作品レビュー!
wiiuの時代は、ややモッサリしていて、起動するのがちょっと億劫でしたからね〜
その点、スイッチは電源入れたらすぐにゲームを始められますし、終わるときもスリープにしておけばいいので、
本当に快適で素晴らしいです!