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年内最後の通常放送となる今回は原作前後編の後編。毛利探偵事務所の階下にある喫茶ポアロで事件が発生。安室さんや平次、和葉も登場する回となっています。以下ネタバレしていますのでご注意ください。

犯人は前回予想した通りでした。
さすがにずっとトイレに閉じこもっているなんて偶然にしては出来すぎていますからね。一見犯行ができない人が犯人、というのはミステリーの鉄則です(笑)

トリックはすりガラスにセロテープを貼って、中から誰がどこに座るかを確認。以前劇で作ったセットを利用してあらかじめ犯行の予行演習を行っておくとともに、自分の荷物を先にイスに置いておくことで被害者の座る位置を制限。

すりガラスの仕組みは知らなかったのですが、セロテープを貼るだけであんな簡単に向こう側が透けて見えるもんなんですね。それってすごく悪用されそうな気が…(^^;

また返り血を防ぐのに使ったのはトイレットペーパーとその芯。なんというか聞いてしまうと非常に単純なトリックでしたねw……簡単すぎてちょっと消化不良な印象。

さて、気になったことがいくつか。
まず、ブレーカーが落ちて喫茶店が暗闇と化していたのはおそらく数秒程度のはずなわけですが、その短い時間で一連の犯行ができたのか、ということ。テープをプレゼントに貼り直したり、芯を元の場所に挿し直したり(というかこれでは証拠そのまま残ってしまう気がw)、腕に巻いたトイレットペーパーを流したりと、実際に安斉さんを襲う以外にも結構いろいろやることがあったわけで、それをすべて含めて数秒でこなすのは厳しいような気がしました。それとそもそも血のついたトイレットペーパーを流す音が聞こえていたはずでは??

ただこの部分に関しては、被害者をみんなが見つけてから大積さんがトイレから出てくるまでにタイムラグがあったとしても特に問題はないような気がするので、単純にアニメの描写の問題だと思います。アニメだとブレーカーがついた後、速攻で大積さん出てきていますしw

もう一つ気になったのはコナンがどうして唯さんと安斉さんが義理の兄弟だと簡単に言い当てられたのか。「子供の時には秘密がなかったけど、大人になって~」というところだけではさすがにコナンにも何のことだか分かるはずもない気がするのですが、これは私が何かセリフを見落としているんでしょうかね(^^;

一方、事件とは別の見所の一つは蘭と和葉のやり取り。蘭が平次の真似をしたのには笑ってしまいましたw元気出してあげようと思ったんでしょうね(笑)
でも和葉が思ったほど落ち込んでいない様子なのはよかったです。いや、内心めちゃくちゃ落ち込んでいるかもしれないですけどw

ちなみに和田進一の正体は意外なほど早く解明されました。まさかはるばる東京にやってきた伊織無我だったとは…w今回の話で大岡紅葉まで出てくるとは思っていませんでした。

さておき、地味にびっくりしたのは大岡紅葉の推理力凄すぎない!?ということ。百人一首のプロだけあって、驚異の耳力によりテープを剥がす音が聞こえたというのはいいとして、それだけで犯人が分かったということですよね。テープを何に使ったかまでは分からなかったはずなのに…。

全体的に事件の方は弱かったですね。というかポアロみたいな逃げ場のない小さな空間で、かつ衆人環視の中犯行を決行した犯人が間抜けすぎる印象w
あと被害者が助かったのは良かったですが、唯さんはあんな彼氏とすぐにでも別れるべきでしょうね…。というか本性を知ることができたのは唯一の収穫?

さて、次回のコナンは1月6日放送の「怪盗キッドの絡繰箱(前編)」。キッドの登場はかなり久し振りな気がします。

個人的評価:7(満点:10)


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