今回はちょっと小難しい題材ですが、ゲームタイトルのハード独占・マルチ化の是非について考えてみたいと思います。
なぜこのような題材を取り上げたのかといえば、昨今は「マルチして当たり前」という風潮が広がってきて、逆に各プラットフォーマーの独占作品に対して批判的な意見が目立つようになっていると感じたからです。
こうした意見の中には一理ある、と感じるものがないわけではないですが、いろいろと思うところがあるテーマでもあり、せっかくなので私なりの考え方も表明しておこうと思って公開を決めました。
(ただし先に述べておきますが、あくまでこの記事の内容は私個人の意見です。こういう考えもある、程度に考えていただけると幸いです。)
なぜこのような題材を取り上げたのかといえば、昨今は「マルチして当たり前」という風潮が広がってきて、逆に各プラットフォーマーの独占作品に対して批判的な意見が目立つようになっていると感じたからです。
こうした意見の中には一理ある、と感じるものがないわけではないですが、いろいろと思うところがあるテーマでもあり、せっかくなので私なりの考え方も表明しておこうと思って公開を決めました。
(ただし先に述べておきますが、あくまでこの記事の内容は私個人の意見です。こういう考えもある、程度に考えていただけると幸いです。)
まず前提として、世界的には現在ほとんどの大型タイトルがマルチプラットフォーム展開されています。特に海外メーカーはこの傾向が顕著で、現行世代の据え置き機はだいたいカバーするのが主流です。(Switchはまだ発売からまもない上、ハードのコンセプトが他ハードとは異なるのでマルチから外されるケースもあることは注意しておきます。)
また日本では海外メーカーと比べると独占作品はまだ多く見られますが、最近はコーエーテクモなどに代表されるように、大型作品はもちろんのこと、中規模以下のタイトルがマルチタイトルとなることも増えてきました。
この理由の一つとして、それぞれのプラットフォーム間での開発環境が非常に似通ってきていることが挙げられます。実際これはPS4とXboxOneはもちろんのこと、Switchも各種開発エンジンに対応し、ソフトメーカーも開発しやすい・マルチしやすいと好意的なコメントを出していることからみてとれます。
当然のことながら、ゲームソフトのマルチ化というのはたくさんのメリットがあります。
例えばユーザーからすれば自分のプレイスタイルに合わせて好みのハードを選択できること、ソフトが展開されやすくなりラインナップのバラエティが増すこと。開発者からすればリスクの低減が見込めること、より大きな市場に向けてソフト展開ができること。
ですが…!
私は(時代とは逆行するような意見であるとは分かりつつも)独占タイトルは大小問わず今のゲーム業界にこそ必要である、と考えています。
そもそもマルチタイトルが前提となることの弊害として、ハードの特色を生かしたタイトルが生まれづらくなることが挙げられます。
ソフトメーカーは極力開発費を抑えるためにも、マルチタイトルの場合はそのハードならではの要素を少なくする傾向があります。
もちろんドラクエ11のようにゲーム二本分開発できるほどに売上が見込めるタイトルは別ですが、例えば中小のメーカーがリスクを減らすためにマルチを選択する場合、ハードの個性をフル活用した作品を提案するのは目的と相反してしまうことになりますから、当然といえば当然です。
一方で独占タイトルであれば、別ハードのことを前提にする必要がないため、そのハードならではの要素を加えられます。現在で言えばPS4ならVR対応やリモートプレイ機能、Switchならコントローラーの分離機能やHD振動ギミック。
ここで独占作品ならファーストパーティータイトルがあるじゃないか!という意見が出るかもしれませんが、一社でカバーしきれるゲームジャンル・作品数というのはそう多くありません。
それを踏まえた上で、様々なアイディアを秘めた各ソフトメーカーがすべての作品をマルチタイトルとしてしまう流れになるとすれば、私はそれには反対だ、ということですね。
さらにもう一つ!
それを踏まえた上で、様々なアイディアを秘めた各ソフトメーカーがすべての作品をマルチタイトルとしてしまう流れになるとすれば、私はそれには反対だ、ということですね。
さらにもう一つ!
独占タイトルのメリットとしてもう一つ挙げたいのはハードの牽引という側面です。
マルチタイトルでは「そのタイトルで遊びたい!」というプレイヤーにハードごと買ってもらえる可能性は低くなります。今持っているハードで遊べる作品をわざわざ新しいハードを買ってまで遊ぼうとはなかなか思いませんから。
しかしその点独占タイトルであれば、そのタイトルの大ファンはその作品の発売されるハードを買わざるを得なくなります。ユーザー目線ではすべてのゲームが遊べる"統一機"はありがたい存在と思いがちですが、競争がなくなるということはそれ自体が大きなリスクを伴います。ハードの選択肢というのは多すぎてもいけませんが、少なすぎてもいけないと考えています。
(たとえば統一機ができたとして、それが何かのきっかけで低迷してしまえば、それだけで家庭用ゲーム業界そのものが揺らいでしまうでしょう。)
ハードプラットフォーマーの回し者のように思われそうな内容になってきましたが、私はハードには多様性があった方がいいと思いますし、その多様性を維持するためにもファーストパーティー以外の独占タイトルは必要不可欠である、と考えているんですね。それこそ中小規模のシリーズ作品の方が「これが出るならハードごと買う!」というファンは多かったりしますし。
ハードを生かした斬新なソフト
ハードごと買いたいと(一定の層に)思わせるような強力な牽引力
この二つはゲーム業界の大きな推進力となる要素であると思いますので、独占タイトルは各プラットフォームで出続けてほしい、と思っています。
※ここまで読んでくださった方は分かって下さると思いますが、「マルチタイトルに反対!」という趣旨の記事ではありませんので、そこはご理解いただければと思います。
(はじめに書いたようにマルチにもメリットはたくさんあります。マルチが増えすぎることに対しての懸念を書き連ねてみました。)
ハードを生かした斬新なソフト
ハードごと買いたいと(一定の層に)思わせるような強力な牽引力
この二つはゲーム業界の大きな推進力となる要素であると思いますので、独占タイトルは各プラットフォームで出続けてほしい、と思っています。
※ここまで読んでくださった方は分かって下さると思いますが、「マルチタイトルに反対!」という趣旨の記事ではありませんので、そこはご理解いただければと思います。
(はじめに書いたようにマルチにもメリットはたくさんあります。マルチが増えすぎることに対しての懸念を書き連ねてみました。)
エンタメさんほどしっかりとした文章が書けませんので一言だけで失礼しますm(_ _)m
色々な家庭用ゲーム機が売れて欲しいので、独占タイトル大歓迎です(*⌒▽⌒*)
好きなゲームはマイナーなものが多いため、その作品が発売されたらハードごと買う!という気持ちが痛いほど分かります(T_T)