<この記事は適宜追記を加えていきます。2019年1月時点で30作品以上のおすすめタイトルを取り上げています。>
ビジュアルノベルやテキストアドベンチャーとは、簡単に言ってしまえば「純粋に文章を読む」というジャンル。操作と言えばタッチパネルをタップしたり、ボタンを押したりするのがほとんど。たまに出てくる選択肢を選ぶだけの作品も多数あります。
では小説と何が違うかと問われれば、もはや背景やキャラクターがビジュアルとして画面に表示されていることくらいだったりするわけで、「そういうゲーム性の低いゲームには興味がない!」という方もいらっしゃると思います。
しかし私はこのジャンルがRPGと同じくらい大好きです。ストーリーをとにかく重視するプレーヤーなものですから、すべてをシナリオに注ぎ込んでいるこのジャンルの傑作たちの虜になってしまった、という感じです。
さて、このジャンルがもっともたくさん展開されているのがPSVITA。今でもMAGES/5pb.やドラマチッククリエイト、エンターグラム(前TGL)などのメーカーを中心に、毎週続々と展開されていてすべてチェックするのが難しいほど。今回はその中から「これは絶対に間違いない!!!」という、私が実際にプレイした作品の中でもさらにおすすめができる作品を一覧の形でまとめていきます!
(数が多いため、レビューと概要をそれぞれ一言ずつ簡単に書いていくことにします。今後個別にここで紹介したタイトルの詳しいレビューも続々と公開していく予定です)
※なおランキング形式というわけではありません。順番は全く関係ありませんのでご注意ください。
(この記事は累計30000PVを突破!ご覧いただきましてありがとうございます!被っているタイトルも多いですが、PS4のADVについても書いていますのでよろしければ合わせてご覧ください。実は大量!PS4で遊べるおすすめの傑作/名作ADV総まとめ!)
なおSwitchのおすすめADVについては、SwitchのおすすめADV総まとめ!【傑作/名作ノベルゲーム集結】をご覧ください!
シュタインズ・ゲート(一連の関連作品含む)
これは今更挙げる必要もない名作中の名作でしょう。
秋葉原にある未来ガジェット研究所の個性的なメンバー(通称ラボメン)たちが、ひょんなことから偶然出来てしまったタイムリープマシンをきっかけに、思いもよらない事態に巻き込まれいくストーリー。キャラクター(特に主人公)にかなり癖がありますが、神がかった伏線回収は記憶を消してもう一度プレイしたいと思う人が続出するほど。
なお「Steins;Gate」は本編、「Steins;Gate 線形拘束のフェノグラム」「Steins;Gate 比翼恋理のだーりん」はファンディスク、「Steins;Gate 0」は続編(過去編)、「Steins;Gate ELITE」は本編のフルアニメ版です。
ダンガンロンパ1,2 / NewダンガンロンパV3
こちらもあまりにも有名でわざわざ紹介するまでもないかもしれませんが、念のため。ダークな世界観でのミステリーで、息をつかせない物語が展開。超本格的な推理作品ですから、推理作品が好きな方は騙されたと思ってプレイしてみてください。簡単ではありますがシリーズの紹介記事を書いていますので、ぜひどうぞ。
ダンガンロンパシリーズ三作目となるV3。過去二作と世界観を一新し、才囚学園を舞台に新たなコロシアイが始まります。
とはいえシリーズ過去二作のプレイは推奨。また様々な冒険を孕んでいるため、賛否の分かれるところはあると思います。しかし推理ゲームとしての完成度は今回も十分です。詳しいレビュー記事(1章までの感想&全体の感想)を書いています。ネタバレは避けているつもりですが、注意してご覧ください。(追記4・2017年1月25日)
クロガネ回姫譚 -閃夜一夜-
学園ものの熱血バトルADVである本作。主人公は学内の対テロ組織に所属し、特殊警察のような過酷な任務に挑んでいきます。テンポのいい読みやすさと、戦いの描写の盛り上がり、そして何より世界観の設定が素晴らしいですね。主人公が最強というラノベなどでよく見かける設定なのですが、それだけでは終わらない凝った物語となっています。ストーリーの終盤にはまだ終わらせたくない!という気持ちになっていましたよ。
ちなみにダウンロード専売ではありますが、本作キャラの一人にスポットを当てた短編と、本作キャラが登場する麻雀ゲームも配信されています。
解放少女SIN
こちらは大国からの侵略から新日本国を守るための戦いを描いた作品。現代的な政治色の強い作品という時点で珍しいのですが、ロボットものとしての迫力のある演出も魅力。推理要素や熱い展開なども含め、あらゆる要素を取り混ぜていてとにかく濃密な物語となっています。ヒロインが大統領で主人公はその補佐官という突飛な設定に納得さえできてしまえば、あとは最高のストーリーに飲み込まれるでしょう。全体的に暗くシリアスなのでそれが苦手な方は注意です。
蒼の彼方のフォーリズム
いわゆる”スポ根もの”の本作。空を飛べるというファンタジー設定の中で、架空の競技フライングサーカスの大会での優勝を目指すという物語です。主人公はヒロインたちの指導を担当するコーチ。甘酸っぱい恋愛要素と爽やかで熱いスポーツの駆け引きを味わえる作品です。
全体的にとても明るく気楽に楽しめますし、主人公の抱える”トラウマ”にもスポットがあたり、いろいろと考えさせられる場面も。あとヒロインがとにかく可愛いです。続編も発売予定となっていますが、詳しい情報が公開されたころに個別の詳細記事を書きたいと思っています。ちなみに2018年3月29日にはニンテンドースイッチ版も発売が予定されています。
(追記・2018年7月8日/開発元が事業の停止と続編開発の凍結を発表。非常に残念な形となってしまいました…。)
ルートダブルBefore Crime After Days
(VITA版はダウンロード専売となっています。AmazonリンクはPS3パッケージ版。)事故で封鎖された原子力発電所でのパニックサスペンスストーリーが展開される本作。ルートダブルというタイトル通り、二つの視点・違う場面での二つのストーリーが用意されていて、どちらからプレイするかによって物語の意味が180度変わるというとんでもない仕掛けが施されています。謎が謎を呼ぶ展開や、別のルートで明かされる真実を推理する楽しみも含まれた傑作です。こちらも遠くないうちに個別の感想記事を書きたいと思っています。(追記3・2016年11月20日/ルートダブルの詳細レビュー記事を書きました。ぜひご覧ください。)
穢翼のユースティア Angel's blessing
PCゲームブランド・オーガストによるダークファンタジーの移植タイトルが本作。世界は上層と下層、さらにスラム街に分かれ、スラム街は無秩序な世界。そこでかつては殺し屋として生計を立て、今では何でも屋のカイムが主人公。ある日上層から売られてきた貴族の惨殺されているのが発見されて…というストーリーです。
背中に羽が生える羽化病やスラムでの事件。ジャック・ザ・リッパーのことを彷彿とさせる世界観の中でカイムの運命は大きく左右されていきます。カイムが本当にかっこいいキャラで、ストーリーも最高!ただしアダルティな部分が多々あるのと、不気味な雰囲気の物語なので苦手な方は注意が必要です。
特殊報道部
死のレターやクローン、UFOなど超常現象やオカルト事件の取材を通じて謎を解き明かしていく日本一ソフトウェアのADV。主人公はテレビ局に勤めていて、どんなプログラム構成にするかによってストーリーが分岐します。この手のテーマだと真相は放り出されることが多いですが、それは本作でも同じ。ただ納得がいかないということはなく、 丁寧に結末まで描いた作品です。同社の流行り神シリーズをマイルドにしたような印象です。
グリザイアの果実→グリザイアの迷宮→グリザイアの楽園
学園もの恋愛ADVの人気シリーズです。とはいえただ単純に甘い恋愛だけを楽しむ作品というわけではありません。キャラクターたちは主人公も含め全員が過去にトラウマ的な体験をしたことで心に傷を負っています。
学園生活における触れ合いの中でそんな傷を少しずつ癒し、克服していくことになりますが、それぞれの過去が本当に悲劇的でプレイ中は心にズシリときます。しかしだからこそそれを主人公が救済していく姿に感動することができます。また一方でその主人公自身の過去を描いたエピソードもあり、世界観にさらなる奥行きが生まれています。
ちなみにファンディスク的な作品として「グリザイアの果実 -SIDE EPISODE-」が、世界観を引き継ぎ主人公を交代した新作「グリザイア ファントムトリガー01&02」も発売されています。
ひぐらしのなく頃に粋
ひぐらしと言えばこれは有名、おやしろ様信仰が根付いている雛見沢村を舞台にした連続怪死事件に、主人公たちが巻き込まれていく推理ADVです。本作はまず特筆すべきがそのボリューム。本作に収録されているすべてのストーリーをやろうとすれば100時間は下らないでしょう。なんといっても小説20冊分以上がフルボイスですからね。
前半の和気あいあいとした雰囲気ががらりと変わっていく過程はまさしくホラーで、このカタルシスは味わって損はないものとなっています。
ブレイブルーシリーズ(カラミティトリガー→コンティニュアムシフト→クロノファンタズマ→セントラルフィクション)
格闘ゲームシリーズとして有名なブレイブルーシリーズですが、この作品はとにかくバトルファンタジーとしてのストーリーが凝っていることで知られています。専門用語が連発されるのでハードルは高めですが、VITAで展開されている中だとコンティニュアムシフトエクステンドと、クロノファンタズマをプレイされるのがいいと思います。熱いバトルアニメが好きな方におすすめです。現在は主人公をラグナとしての物語は完結しています。
アリアズカーニバルサクラメント
アーケンと呼ばれる特殊な能力を使って、部活同士が学園内でポイント(バトルで勝つともらえる)を競い合うという設定のADV。主人公の持つ謎の力や、学園に隠された謎など恋愛ADVでありつつもストーリーで読ませるタイプの作品です。ポイント一位を取るとアリアという称号を得られるということで、チーム戦が繰り広げられるのですが、この描写が面白い。重くないので手軽なのもおすすめポイントです。
フェイトシリーズ(フェイト ステイナイト→フェイト ホロウアタラクシア)
フェイトシリーズは聖杯戦争に巻き込まれることになった主人公・衛宮士郎とその使い魔(サーヴァント)であるセイバーが他のマスター(魔術師)たちと生死をかけた戦いに身を投じていくという王道ファンタジーノベルです。有名度で言えばこの記事で紹介している中でもトップクラスの本作ですが、その人気の秘密は何といってもバトルものとしての熱さ、そしてキャラクターたちの魅力にあるでしょう。今は廉価版が出ていてお安くプレイできるのもいいですね。
百花繚乱エリクシル Record Of Torenia Revival
新米の巡察使であるブルームが大貴族の不正を暴いたことをきっかけに、辺境の村ミルトスに飛ばされてしまい、その土地で村おこしに奮闘していくという物語。主人公は頭脳明晰なのですが超がつく堅物。しかし嫌味がなくとても好感のもてる人物です。そしてそのひたむきな態度に村の人たちもだんだん心を開いていきます。頭を空っぽにしてのんびりと楽しめる快作です。
&-空の向こうで咲きますように
幼馴染たちとともに「二つの月」の謎に迫るファンタジーADV。基本的には軽いノリのストーリーなのですが、願いが叶う道具を手に入れたことをきっかけに、主人公たちは日常を揺るがす大事件に巻き込まれていきます。全体的に似たような展開が各ルートで繰り返されるのが難点ですが、人間関係を少しずつ明かしていく上手さはなかなかだと思います。
ハーヴェストオーバーレイ
AR(拡張現実)技術の進歩により、生活にARが欠かせないという近未来SFチックな世界観のアドベンチャー。ハーヴェストオンリアルなるゲーム内ゲームを主人公たちがプレイするという展開で、そのゲームをプレイすることを通じて、ヒロインたちとの仲が深まっていきます。本作はハーヴェストの運営母体である会社やその関係者などにまつわる秘密が明かされていく過程が楽しく、また純粋にRPGをプレイしているような感覚をノベルゲームで味わえるのが魅力だといえるでしょう。
かまいたちの夜 輪廻彩声
孤立した雪山のペンションで起こる連続殺人の謎を解き明かすミステリーADV。名作サウンドノベルとして知られるかまいたちの夜に、キャラ絵やボイスを搭載し新シナリオを加えたリメイク作品です。
リメイクの内容に賛否こそありますが、名作として知られるだけあって事件の完成度はさすが。ボリュームについては、ミステリー篇だけだと5時間ほどでコンプリートできますが、すべてのシナリオをコンプリートするには20時間近くかかるので、コスパがそこまで悪いということはないかと思います。詳しいレビューはこちらです。(追記5・2017年2月23日)
デザイア リマスターバージョン
人気ライターとして知られた菅野ひろゆきさんによるSFサスペンスADV。閉鎖された島・デザイアの謎の研究施設へ取材にやってきたアルバートが事件や不可解な出来事に巻き込まれていくというストーリー。
タイムパラドックスを題材に、非常に興味深くまた複雑な物語となっている反面、矛盾が多くみられることや演出や会話、システムが古臭い部分がある、そして説明不足が目立つのが難点といえるでしょう。ただラストの展開は正直驚きましたね。よくこんな世界観を作り上げたな…と感心してしまいました。
時計仕掛けのレイライン -陽炎に彷徨う魔女-
PC三部作が一本にまとまって新シナリオも入っている超ボリュームが魅力の本作。
学園もの+魔法ファンタジー+推理というまさに私のためにあるかのような世界観の作品で、非常におすすめできる内容となっています。
”昼”と”夜”という二つの世界の中、ミストと呼ばれる不思議な道具を巡って起きる様々な事件を、特務分室に所属する主人公たちが解決していく物語。
伏線の回収や事件の裏側に隠された真相も見事で、序盤の展開がおとなしすぎることを差し引いても、文句なく傑作だと言えると思います。
レイジングループ
人狼をモチーフにしたダウンロード専用のホラーサスペンスノベルADV。
人狼を信仰する異質で不気味な休水集落に迷い込んだ主人公が「死に戻り」というループを繰り返して、村に潜む狼の正体・怪異の謎・伝承の秘密・ループの真相を解き明かしていく、というストーリー。
あまりの面白さに徹夜間違いなし、ドキドキ感を味わいたいならもってこいの作品です。詳細なレビュー記事もありますのでぜひどうぞ。(2017年8月16日・追記7)
ChuSingura46+1 -忠臣蔵46+1- V -
300年前の世界にタイムスリップしてしまった主人公が、江戸元禄時代を舞台に忠臣蔵の歴史に翻弄されつつも、四十六士の命と忠義を守るために、そして自身が元の時代に戻るために奔走する大ボリュームのノベルADV。
歴史に疎い私でものめりこんでプレイしてしまうほどの息をつかせぬ展開と、熱く燃える戦いの描写。そして切ない出会いと別れの数々。ループ物としてのファンタジー要素と丁寧に描いた実在の時代背景が見事に融合し、その世界観はまるで違和感を感じさせない完成度となっています。本作は身も心も強くなっていく主人公の成長の物語でもあり、熱血バトルストーリーが好きな方には特におすすめします。傑作です!(2017年11月1日・追記8)
ロボティクスノーツ・エリート
種子島の高校のロボット研究部・通称ロボ部の個性的なメンバーたちが、紆余曲折はありながらも、巨大な二足歩行ロボットを作る姿を描いた物語が展開される本作は、シュタゲやカオスヘッドに連なる科学アドベンチャーシリーズの第三弾にあたります。
もちろん本作もただの青春ものということはなく、300人委員会やSERN、渋谷地震といったシリーズでお馴染みの”陰謀”に格闘ゲーマーである主人公は巻き込まれていきます。
連絡がつかなくなった姉のため、ロボットにかけるヒロインの情熱、それに絆されていくロボ部の仲間たち、そして徐々に明らかとなる見えない敵。いくつかの謎が宙に浮いてしまったままなのは惜しいところですが、それは今後発売予定の正式続編「ロボティクスノーツ・DaSH(ダッシュ)」に期待しましょう。一癖も二癖もある青春群像に興味がある方はぜひ。(2017年12月2日・追記9)
オカルティック・ナイン
全体的に評判は低めですが、オカルトを題材としたテーマ性とプレイヤーを引き込む魅力的な謎かけは一定のレベルに到達していると思います。実際井の頭公園で起こるニゴロ事件やコトリバコの事件の怖さはなかなかのものでした。
問題はアニメ版の方がゲーム版より詳しいくらいで、ゲーム版でも謎が謎のまま回収されずに残っていたりするということ。ただこれについては現在さらなる追加シナリオが開発中であるらしく、無料のパッチとして提供されるとのことですので、それ次第では一般的な評価も変わってくるかもしれません。現時点ではオススメとまでは言えませんが、アニメ未視聴であれば十分楽しめる作品であるような気はします。(2017年12月15日・追記10)
俺達の世界わ終っている。
浅草の弱小ゲーム会社「ジャッジメントセブン」の個性的すぎるメンバーたちの(変態ではありつつも)爽やかな青春を描いた作品。
ゲーム内の設定が現実を侵食する世界観、謎多きシナリオ、軽妙な掛け合い、科学ADVシリーズを彷彿とさせる”陰謀のうごめく雰囲気”。なかなかに練られたシナリオが意外なほど牽引力を持っています。
しかしそれでいて全体的にライトな作風となっていて、あらゆる場面でギャグが挿入されることもあって、最後まで比較的気楽に楽しめるのが特徴だと言えそうです。詳細なレビュー記事はこちら。(2018年1月30日・追記11)
なお2019年にはSwitch/PS4向けに完全版「JUDGEMENT7」も発売されます。
千の刃濤 桃花染の皇姫
穢翼のユースティアで知られるオーガスト原作の和風ファンタジーADV。皇国と共和国の衝突を軸としつつ、戦闘力に秀でた武人である主人公が自らの忠義のために戦う物語が展開。作りこまれた世界観はリアリティがあり、呪術・呪装刀といったファンタジックな要素がその魅力を高めています。
また演出にもかなり力が入っている印象で、視覚的にも楽しいのがいいところ。個別ルートがかなり短めであることは惜しいところですが、キャラや舞台に魅力を感じる方にはおすすめです。(追記12/2018年3月15日)
桜花裁き 斬
江戸時代を舞台とした逆転裁判ライクの推理ADV。桜花町の中町奉行となった主人公が様々な事件を解決していく物語となっています。
事件一つ一つは比較的簡素で、奉行パートもそこまで長くありませんが、その分自分で捜査して自分で犯人を突き止める流れをスムーズに楽しむことができます。
またキャラクターの抱える秘密や大きな謎などが明かされていくストーリー展開はなかなか凝っており、ライトな雰囲気ではありつつも引力は十分あるように感じます。(追記12/2018年3月15日)
ハロー・レディ! -Superior Dynamis-
復讐を題材とした学園もの恋愛ADV。世界観はよくあるような印象でしたが、実際にプレイしてみると学園ものというより復讐ものの珍しいストーリー展開で、なかなか引き込まれます。
主人公の秘密を解き明かしていく過程は先が気になりますし、キャラクターたちも魅力的ですが、ルートが変わっても大筋の物語が変わらないこと、主人公の行動原理に納得しづらいことなどがたまにきずといったところ。復讐劇というキーワードに抵抗がない方にはおすすめです。(追記13/2018年7月8日)
双子座のパラドクス
双子の兄弟がそれぞれ現代世界と異世界に分かたれてしまうことからストーリーがはじまるSF系の作品。
学園を舞台とはしていますが、非日常を描いていることもあって、青春学園ものとは大きく異なる雰囲気となっており、物語は思いもよらぬ方向へと進んでいきます。
2人の主人公をザッピングしながら、様々な謎を明かしていく構成はなかなか練られていると思います。(追記14/2019年1月8日)
大図書館の羊飼い
学園生活をより楽しくするために様々な依頼を受けることになった図書部の面々の青春を描いた恋愛ADV。とにかく丁寧な筆致で描かれる魅力的なキャラクターたちにより、物語に厚みを感じられるのがお見事。
ひたむきに努力し、お互いを支えあう図書部の関係性に感情移入してしまうこと間違いなしの傑作です。おすすめ。(追記14/2019年1月8日)
ワールドエンドシンドローム
黄泉人伝承が残る海町を舞台とした伝奇ミステリーADV。
不気味な世界観と美しい背景デザインが物語性を高めており、また終盤に明かされる真相はなかなか意外なものになっていました。
一方でシステム面が若干足を引っ張っている印象があり、例えば任意のタイミングでセーブできなかったり、ルート条件が分かりづらかったりといったところはもったいなかったかも。1つの物語としてみればまずまずの出来になっていると思います。(追記14/2019年1月8日)
さて大量に展開されているVITAのADVのうち、ほんの一部ではありますがおすすめタイトルを紹介してきましたがいかがでしたでしょうか。どれも一筋縄ではいかない緻密なストーリー展開で、「文章をただ読むだけなのは・・・ 」「小説でいいじゃん」という方にもむしろおすすめしたいですね
またこの記事にはこれからもプレイしてこれは!と思ったタイトルを定期的に追記していきます。興味のあるタイトルがあった方はぜひチェックしていただければ嬉しいです。
皆さんからこれもおすすめだよ!という作品を教えていただければそれもできる限りプレイしたいと思っています。最終的にはVITAのADVライブラリのようなページにするのが目標です(笑)
※近日発売(or購入)・本記事に追加予定の作品
あまつつみ、ISLAND、魔女こいにっき、メモリーズオフ イノサンフィーユ、ロボティクスノーツダッシュ など
暫定的なまとめ
熱いバトルが楽しみたい!→フェイトシリーズ、クロガネ回姫譚、アリアズカーニバルサクラメント、ブレイブルーシリーズ、ギルティギアシリーズ、忠臣蔵46+1-V-、千の刃濤 桃花染の皇姫、ハローレディ、Dies irae(PSP) など
頭を使って推理を楽しみたい!
→ルートダブル、ダンガンロンパシリーズ、ひぐらしのなく頃に粋、かまいたちの夜 輪廻彩声、時計仕掛けのレイライン、レイジングループ(DL専売)、end sleep、id(イド)、桜花裁き斬、ワールドエンドシンドローム、シークレットゲーム(PSP) など
タイムトラベルやSFが好き!
→シュタインズ・ゲートシリーズ、タイムトラベラーズ、解放少女SIN、デザイア、ロボティクスノーツエリート、俺達の世界わ終っている。、双子座のパラドクス など
ほんわかのんびりプレイしたい!
→百花繚乱エリクシル、キスベル、”&”空の向こうで咲きますように、ハーヴェストオーバーレイ、大図書館の羊飼い など
スポ根と恋愛要素の融合!
→蒼の彼方のフォーリズム、リトルバスターズ など
シリアスなダークファンタジー!
→穢翼のユースティア など
恋愛だけど重たいのがいい!
→グリザイアの果実シリーズ、ホワイトアルバムシリーズ、車輪の国 向日葵の少女(PSP) など
オカルトのような不気味な世界がいい!
→ 特殊報道部、真流行り神2、カオスヘッド、カオスチャイルド、オカルティックナイン など
(2016年10/5追記1 )
(2016年10/28追記2)
(2017年6/11追記6)
(2018年1/15デザイン変更・記事全体の紹介文等を修正)
(2019年1/8追記14・紹介文の一部修正)