2016年10月に公開して各所からいろいろな反応を頂いた企画の第二弾
それが「私が家庭用ゲームメーカーに抱くイメージ”2017”」となります。(今回は大手メーカー編。今月中には中小メーカー編”2017”も公開します。)

前回の同企画からからおよそ一年が経過し、ゲーム業界もまた少し変わってきました。もちろん各社に対する私の印象にも変化があります。そこで今回は”2017年”編として、改めて一社ごとに簡単ではありますが、語っていきます。

※この記事シリーズは私がとある一介のゲーマーとして、家庭用ゲームを開発する各社をどのような目で見ているのか、できる限りオブラートに包むようなことはせず、正直な本音を書くというのがコンセプトです。そのため普段と比べて辛口な表現を用いる場合もあります。ただこれはゲーム好きだからこその思いを込めてのことなので、あらかじめご了承いただきたいと思います。
(そんなつもりは全くないのですが、もし偉そうに聞こえてしまったらすみません

関連記事リンク:私が家庭用ゲーム各社に抱くイメージ<大手メーカー編>
関連記事リンク:私が家庭用ゲーム会社に抱くイメージ<中小メーカ―編・PART1>
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今回取り扱うのは、

任天堂/SIE(ソニーインタラクティブエンターテインメント)/バンダイナムコエンターテインメント/カプコン/スクウェア・エニックス/ セガゲームス/コナミデジタルエンタテインメント/コーエーテクモゲームス

の8社です。

任天堂

先に言ってしまいますが、昨年から最も印象が大きく変わったのは何を隠そう、任天堂です。
昨年の10月の時点で私は任天堂に大きな不満がありました。WiiUの事実上の撤退。3ds向けの新作の減少。新ハード(Switch/当時の通称NX)の詳細も不明。任天堂が大好きだからこそ、「これからどうするんだ!?」という不安が渦巻いていたんですね。

そのため昨年の記事では少々辛辣に書きました。はっきり言って任天堂の行く末に明るい兆しを見て取ることができていなかった。

…しかし!
私の任天堂に対する好感度はこの一年間で急回復、というか過去最高のレベルまでうなぎのぼりしています。
ニンテンドースイッチの大ヒット。ハード一年目とは思えない作りこまれたソフトの数々。続々と届くソフトメーカーからの新作開発の発表。
「やっぱり任天堂、いろいろと隠してやがったな!?」
言葉遣いが悪くて恐縮ですが、心の声をそのまま口にするとこんな感想になりますw

全体的に2017年は任天堂の復活の象徴となる年になったと思います。とはいえ、これがあくまでもスタートであることには違いありませんので、ハードの勢いが失速しないよう、来年以降も練りに練ったソフト戦略で、慢心することなく突き進んでほしいということも付け加えておきます。

SIE

相変わらず安定したPS4展開を続けているSIE。ユーザー層はもはや盤石で、ソフトラインナップも現行ハード随一。この辺りは昨年といい意味で変わっていないように見受けられます。

PSVRの展開も5000円の値下げを敢行。ようやく在庫も一定数が出荷されるようになり、今年はPSVRのセカンドローンチを果たしたというように思います。私もPSVRを購入し、新たな体験に概ね満足しています。

一方で不満に思っていることも昨年と変わらず2つ。
まず1つ目はIP展開です。SIEはファーストとして自社のIPをもっと有効に活用すべきである、と考えています。(安価なリマスターは始めているので改善していくつもりはあると思うのですが…)

いくつか例にとると、”キッズの星プロジェクト”でなぜ「サルゲッチュ」の新作を押し出してこなかったのか。ユーザーからの期待の声が大きい「ワイルドアームズ」や「フリーダムウォーズ」などの新作をどうして作らないのか、といったところでしょうか。

特にJAPANスタジオはもっと”日本の市場に幅広く受け入れられるタイトル”をバンバン作ってほしいですね。特にPSVITAの発売直後は非常に積極的だった印象があるだけに、今は少し寂しさを覚えています。

もう一つは繰り返しになりますがPSVITA、およびその後継機の展開についてです。
日本ではまだまだ携帯機需要はかなり根強いので、VITAの後継機を出す意味は大いにあると思います。この部分については裏で何かしら動いていることを信じるほかありませんが、加えてPSVITAに対するサポートがほとんど皆無であるのは不可解です。
こちらも来年の今頃、印象が大きく変わっていることに期待したいです。

バンダイナムコエンターテインメント

各ハードにバランスよくソフトを配置している姿勢は相変わらず好感を持っていますが、気になるのは一時期と比べると明らかに発売される新作数が絞られていること。

この会社はとにかく多数のIPを抱えており、休むことなく新作が発売される印象が強いだけに、タイトル数が減っている現状は少し不安があります。

決算などを見ると、強力なIPを生かしたネットワーク事業(スマホゲーム展開)がかなり上手く行っているようで、もし開発リソースをそちらへとシフトさせているのだとしたら、個人的には残念ですね。

カプコン

カプコンといえば今年はモンハンダブルクロスの海外展開について批判もありましたが、一方で「モンハンワールド」の発表がかなり注目を集めました。
ハイエンドのモンハンを望む声は以前から強かったため、ゲーマーからの期待に応えたということで、見る目が変わった、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

相変わらず家庭用ゲームを中心に据えたソフト展開をしていることも好印象ですし、この調子で頑張ってほしいと思います。ただ去年も書きましたが、新規IPも欲しいところ。

スクウェア・エニックス

スクウェア・エニックスも私の中で今年かなり印象が(いい意味で)変わりました。

というのも、この会社は新ハードの立ち上げにはどちらかと言えば消極的な会社、という印象なのですが、Nintendo Switchに対してはかなり積極的。
実際ソフトメーカーとしては独占タイトルである「オクトパストラベラー」をはじめとして続々と新作を供給・発表しており、スイッチにとって心強い存在となっています。

新ハードが盛り上がればゲーム業界全体の盛り上がりにも繋がるので、このような積極的な姿勢は嬉しく思いますし、私もどんどん応援していきたいです。

セガゲームス

つい最近「ヴァルキュリアシリーズの新展開」(家庭用に新作orリメイクだとみられています)、「シャイニングシリーズの新展開」(PS4でシャイニングレゾナンス 新要素ありのリマスター版発表)などが発表されているように、意外と家庭用ゲームから離れることなく、むしろ少しずつIPを復活させていこうとしている印象を受けています。

新規作品こそあまり見えてはきませんが、比較的好意的なイメージを持っています。アトラスの方針に特に干渉していない様子なのもアトラスファンとしては◎。

コナミデジタルエンタテインメント

印象の悪さは正直なところあまり払拭されていないコナミ。
今年も大きなIPの家庭用展開はほとんどなく、ボンバーマンを復活させたのが唯一の加点ポイントでした。

遊戯王やプロ野球スピリッツ、幻想水滸伝など、ファンの多い作品が再び家庭用ゲーム作品として、何らかの形で登場する日を待ち望んでいます。
余談ですが、来年こそはパワプロの新作、出ますよね??

コーエーテクモゲームス

今年も多数の新作を家庭用向けに発売したコーエーテクモ。昨年に引き続き私の印象はかなりいい会社です。
特にこの会社のマルチプラットフォーム展開は非常にスピーディーで、新ハードにもしっかり対応させているのはさすがです。

主力である無双シリーズについてもコラボ作品であるFE無双、大きく進化を遂げた様子の本編・三國無双8などがラインナップに連なり、前者は高い評価を獲得。後者も大きな注目を集めています。

ガストブランドについての展開は「よるのないくに2」などにおいて物議を醸しましたが、個人的にはどんどん挑戦していってほしいですね。

また今年は例年と比べ延期が少なかったように見受けられました。延期の常習犯となっていた昨年から改善されていて、ブランドごとのIP管理となった効果が表れているのかもしれません。一つ言うならば、自社タイトルが玉突き状態になるような発売日の設定は、もう少し考えてほしいところだったりします。


というわけで以上となります。
細かな異論などを抱いた方もおられるかもしれませんし、厳しく書いた箇所などで不快に思われた方などおられましたら、申し訳ありません。
それでは中小メーカー編”2017”もまたぜひご覧ください!







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