今回はニンテンドースイッチにいわゆる「アドベンチャー」「テキストアドベンチャー」「ビジュアルノベル」「サウンドノベル」といった読み物系の作品が集まるかどうかを分析してみたいと思います。

こうしたジャンルは家庭用ゲーム市場からすると、比較的ニッチなジャンルであることは確かで、いわゆる受け身型/(物語至上主義)のゲーム体験を提供しています。

そのため興味がある方と、あまり興味がない方に大きく二分されがちなジャンルでもあります。
(私はこのような記事を書いているくらいですから、こうしたジャンルは大好きです。)

もちろん一口にADVといっても、逆転裁判・ダンガンロンパなどに代表される推理ADVシュタインズ・ゲートなどでお馴染みの5pb.による科学的ADVPC向け作品などを元にしたものを含めた恋愛ADVDL専売などで展開される小粒ADVなど、その方向性は様々です。

従来こうしたノベル系作品はPSVITAをメインプラットフォームとして、数えきれないほどの作品が発売されてきました。今後もその流れはしばらく続くものと思います。

もともとこういった読み物作品は手軽に、いつでもどこでもプレイできるメリットがある、携帯機と非常に相性がいいジャンルです。
PSVITAがメインプラットフォームとなっていたのも、そこに一つの大きな理由があったと言えます。
PSVITAでおすすめのテキストADVをまとめた記事も書いています。よろしければご覧ください。)

そんな中、半年前に登場した最新ハード・ニンテンドースイッチで、最近になってADVゲームの移植が立て続けに発表されています。
実際に発表・発売されたノベルゲームを一覧にしてみますと、

・アノニマス・コード(PS4/PSVITAとマルチ)
・レイジングループ(PS4/PSVITAでも発売中)
・刑事J.B.ハロルドの事件簿 マーダー・クラブ(ダウンロード専売)
・Song of Memories(PS4で発売中)
・蒼の彼方のフォーリズム(PS4/PSVITAでも発売中)
・セクシー・ブルテイル(PS4で発売中,ダウンロード専売)

数としては大量というほどではありませんが、シリーズもの以外のノベルゲームがあまり発売されない任天堂のハードということを踏まえれば、ここ1~2か月ほどでこれだけのノベルゲームが発表されるのは特殊な状況であると言えます。

ニンテンドースイッチは据え置き機という位置付けではありますが、自宅の内外を問わずTVを使わずに持ち出してプレイすることができる、いわゆる携帯機でもあります

私は現在レイジングループをプレイしていますが、このスイッチのテーブルモードが本当にノベルゲームと相性がよくて驚いています
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レイジングループそのものも驚くほど面白いです。近日レビュー記事を公開予定です。<追記・公開しました!>)

というわけで、こうした手軽さハード普及の好調さテーブルモードを含めてハードとの相性の良さの3つの要素が合わさり、加えてPSVITAが発売から6年を迎え、若干勢いを失ってきていることもあって、ニンテンドースイッチにノベルゲームは集まって来ると予想しています。

またそもそも対抗となりそうなスマホに関しては、昨日の記事の内容と重なりますが、ストーリー中心のノベルゲームのように買い切り型が多いジャンルの市場があまり形成されていないのが実情です。
(最近だとレイトンミステリージャーニーは割高な3ds版がもっとも売れています。)

テキスト型のADVがゲーム市場の中で存在感を維持し、さらに発展していくために、ニンテンドースイッチの役割はとても大きいと考えていますし、このタイミングはチャンスであると捉えています。


感想記事でもしつこく書きますが、レイジングループ、人狼好きは絶対に購入した方がいいです!
睡眠不足不可避

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