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大ボリュームだったダンガンロンパ最新作、「ニューダンガンロンパV3 みんなのコロシアイ新学期」。
ついさきほどようやくクリアしましたので、レビューを公開したいと思います。

※以前公開したダンガンロンパ関連の記事のリンクを合わせて貼っておきます。

最恐のミステリー?ダンガンロンパシリーズ!

ダンガンロンパシリーズ二作品の事件を一つずつ振り返る

ニューダンガンロンパV3を買ってきました!一章までプレイした感想!(ネタバレなし)
核心的なネタバレには配慮しているつもりですが、未クリアの方はお気を付けくださいませ。(ダンガンロンパ風)

<総括>
はじめに総括から書くというのもおかしな話ですが、本作のレビューは普通には書けないということで、全体的な感想から。

まず本作は1章と6章がすごいことになっています。
そしてこの二つの章はとにかく賛否が分かれるのが明らかだと思います。

私自身がこの二つの章についてどう思ったか、単刀直入に書くならば・・・

1章・・・いい意味で驚き。ゲームでこういうことをやる挑戦心に感心しました。
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「嘘」をテーマにしたのはこういう意味があったのか、と納得。裁判での「偽証」演出のためだけに「嘘」を活用したわけではないところはさすがだなと思いましたね。

そして、6章。
ここは正直に書きます。あくまでも私個人の意見なので、不愉快に思われる方がいたらごめんなさい。

6章・・・「やってしまった」というのが第一印象。メタにメタを重ねるような超展開。シリーズファンの一部は冷めてしまうのではないかと感じました。一線を越えてしまった気がしましたね。

ただし一つフォローをさせてください。
この超展開こそがダンガンロンパの真髄だとも思いますし、決してこの作品自体が残念なものだということではありません。

私は本シリーズを今では貴重になってしまった純粋なミステリーADVとして追いかけていたため、「奇をてらったことをするのではなく、堅実にシリーズを続けて欲しい」と考えていたんですね。

しかしプレイされた方は分かると思いますが、「続編が作れるような終わり方ではありません」
もちろん何事もなかったかのように”V4”が出てくる可能性はゼロではありませんが、多少テンションが下がってしまうのは避けられないと思います。

こうなったら「小高さんの次回作としては、まったく生まれ変わった新しいものが見たい」という気持ちも。
ミステリ―好き・推理好きとしては、それが再びミステリーであることを祈るのみです。

<各事件について>
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気を取り直してそれぞれの事件についても書いていきます。
とはいえネタバレはできないので、それぞれ一言ずつ簡単に触れるだけにしておきます。(過去二作の事件同様、各10点満点で点数も書いておきます。)

第一の事件・・・トリックはかなり強引な気がしました。しかしこの強引さが無駄ではないのがやはり上手い。5点。(6章後では8点。)

第二の事件・・・この事件はかなり気に入りました。無理のある部分がないわけではありませんが、奇想天外な発想と、裁判の面白さを買いたいです。9点。

第三の事件・・・不気味な事件。こういう雰囲気にワクワクする変人なので、あの怖さがよかった。ただトリックが微妙な気はしましたね。6点。

第四の事件・・・事件自体は非常に面白いと思います。仮想世界だからこそできる謎解き。ただ裁判の序盤でネタが読めてしまうほどに、トリックが簡単なのが難点。8点。

第五の事件・・・二転三転の展開。前作の第五の事件を彷彿とさせる内容でした。真相が予想できた人はほとんどいなかったのではないでしょうか。いくつか消化不良な点こそありますが、十分な出来だと思います。9点。

私としては事件5つに限ってみれば、前作2の方が完成度が高いような気がしました。とはいえ、ミステリーものというのはシリーズを重ねれば重ねるだけ難しくなるものですし、シリーズのハードルが高くなりすぎている中、これだけのボリュームで、これだけ楽しめる謎をたくさん作ってくれた小高さんに頭が下がる思いです。

<システム面>

第一章までの感想記事でも書いた通り、裁判での新しい様々なシステムはどれもいいアクセントになっていましたが、複雑になりすぎている感もありました。
しかしアドベンチャーゲームとしてここまでシステムの凝ったゲームはありませんし、制作陣に拍手を送りたいですね。

<キャラクター面>

新キャラであるモノクマーズのくすりとしてしまう掛け合いは本当に小気味いいものでした。あのわらわら感がないと物足りない身体になってしまいましたね(笑)

16人のメインキャラは今回もみんな個性が際立っていました。特にハルマキ。(春川魔姫さんですw)
徐々に主人公たちに心を開いていく姿はとてもよかったですね。

<まとめ>

最初は少し辛辣に書きましたが、推理ADVとしてみれば今作も素晴らしい完成度の作品だと思います。
また本筋の展開も、ラストこそ私は「・・・」でしたが、そこに至るまでの過程は先が気になってのめり込んで楽しめるものでした。

次回作はあるかもしれませんし、ないかもしれませんが、もし続編が出るなら迷うことなく購入しますし、全く新しい新作が出るなら、それはそれで応援したいと思っています。

前作のように誰にでもおすすめできる作品とは言えなくなってしまいましたが、相変わらずの高品質なアドベンチャーゲームです。おまけモードもおまけとは言えないボリュームですし、本編含めて50時間は軽く遊べる作品となっています。シリーズのファンの方、ミステリー好きの方、二転三転し先の見えない展開が好きな方におすすめしたい作品ですね。
 
 

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