今週のコナンはデジタルリマスター再放送。初期の名作として知られる美術館オーナー殺人事件です。
私はストーリーをだいぶ忘れてしまっていたので、新鮮な気持ちで見ることができました。以下ネタバレしていますのでご注意ください。
~OP
「見立て殺人」について解説するコナン。見立てってミステリーでは定番ですよね。コナンでも「秘湯雪闇振袖事件」や「風林火山 迷宮の鎧武者」など見立てをテーマにしたお話がありますし、コナン以外でいえば有名どころで例えば「犬神家の一族」などは見立て殺人を描いています。
今年のコナンの映画は見た感じ百人一首に見立てた本格ミステリーになりそうなので、かなり期待しています。ミステリー重視だと青山先生もおっしゃっていたそうですし。
OP~
夜の美術館。
歩く甲冑を見て悲鳴をあげる警備員たち。
こんなのが突然歩いてきたら心臓止まりそうですねw
その噂は早速町に広がって蘭の耳にも。面白そうだから行ってみようと蘭がコナンや小五郎のことを誘っています。
蘭って幽霊とかの類をすごく怖がる設定なんですが、初期のお話ということもあり興味津々。今だったらむしろ誘われても断るでしょうねw
そしてコナンに「子供騙し」とまで言われて小五郎のデスクを破壊。強制的に三人で出かけることに。
この辺りの演出も今ではあり得ないことですねw昨年の12月に放送されたエピソードワンは原作第一話のリメイクだったので電柱壊していましたが・・・。
大地の間、天空の間、海原の間と美術館をまわる三人。
コナンと小五郎は疲れて椅子に座りこんでいます。
美術館って好きな人は何時間でもいられるみたいですが、あまり興味ない人には辛いですよね。私は入ると数分で外に出たくなります(笑)
そんな中最後に地獄の間に立ち寄ったコナン達。
地獄の間は他のエリアと雰囲気が違いすぎる・・・まさに殺人のために作られたような空間ですね。
「天罰」というタイトルの絵の前で立ち止まる蘭。
甲冑の騎士が悪魔の喉元を剣で磔にしている作品。そしてその後ろの壁に、その絵の通り殺されている美術館のオーナーの姿が・・・。
今と違い血が普通に赤で表現され(今は黒)、また遺体の目が見開いていて(今は必ず目を閉じている)、なおかつ壁に磔にされているという恐ろしい構図。
これは子どものときに見ていたらトラウマになりそうです・・・図書館殺人事件とは別のベクトルですが、同じくらい怖く感じましたw
そして目暮警部が登場。
監視カメラをチェックする。そこには犯行の一部始終が。
こんな映像を現実で見せられたら脳裏に焼き付いてしまいそうです。蘭とかも見ていますが大丈夫なんでしょうかね?
ダイイングメッセージには「クボタ」の文字。
その文字を書いたと思われるボールペンをコナンが発見。
目暮「おー、でかしたな、坊主」
警部の口調が今と違いすぎるw
今だったら「おー、本当かね、コナン君」という感じでしょう。
ボールペンの剣先が引っ込んでいたこと、ダイイングメッセージの字の上にある紙を抉ったような跡などから真相にたどり着いたコナン。
犯人は館長。あらかじめクボタの名前を紙に書いておき、インクの出ないペンを被害者の近くに置いておいた。
被害者の行動を防犯カメラで映していることこそがトリックだったというわけですね。単純ながらも盲点を突いた現実的なトリックな気がします。
館長は美術館をホテルに変えられ、美術品を失うのを許せずオーナーを殺したと。
オーナーは確かに悪どい人だったんでしょうけど、さすがにあんな形で惨殺されるのはかわいそうだったように思います。
最後にコナンに自分の犯行を見破られたことを笑う館長。なんというか音楽や演出と相まって粋な絵になっていました。
一話完結でしたが、原作だと三話分のお話ということで非常に密度の濃い内容でした。
本格ミステリという感じで面白い話だったと思います。
(美術館が続くことになったと言っていましたが、さすがにあんな事件があったら客が来ないような気がします・・・(^^;))
次回は「千葉のUFO難事件(前編)」。
アニオリっぽい事件ですが、原作のお話です。
個人的評価 : 9 (満点 10)
蘭達は死体を見慣れていて、耐性ついてるんじゃ??
もう、相当前なので、話もうろ覚えですけど、甲冑の中に潜んでいて殺したんでしたっけ??
コナンは、ずっと続いていますね。
黒幕は誰なのか??