毎年年末に公開している、ゲームメーカーへの個人的なイメージを語る企画の第3弾。
それが「私が家庭用ゲームメーカーに抱くイメージ”2018”」となります。(今回は大手メーカー編。今月中には中小メーカー編”2018”も公開予定。)

前回の同企画からからおよそ一年が経過し、ゲーム業界もまた少し変わってきました。もちろん各社に対する私の印象にも変化があります。そこで今回は”2018年”編として、改めて一社ごとに簡単ではありますが、語っていきます。

※この記事シリーズは私がとある一介のゲーマーとして、家庭用ゲームを開発する各社をどのような目で見ているのか、できる限りオブラートに包むようなことはせず、正直な本音を書くというのがコンセプトです。そのため普段と比べて辛口な表現を用いる場合もあります。ただこれはゲーム好きだからこその思いを込めてのことなので、あらかじめご了承いただきたいと思います。
(そんなつもりは全くないのですが、もし偉そうに聞こえてしまったらすみません

関連記事リンク:私が家庭用ゲーム各社に抱くイメージ<大手メーカー編>
関連記事リンク:私が家庭用ゲームメーカーに抱くイメージ2017<大手メーカー編>

今回取り扱うのは、

任天堂/SIE(ソニーインタラクティブエンターテインメント)/バンダイナムコエンターテインメント/カプコン/スクウェア・エニックス/ セガゲームス/コナミデジタルエンタテインメント/コーエーテクモゲームス

の8社です。

任天堂

まずは任天堂。
正直なところ、今年の1年間は昨年と比べると存在感が薄かったかなという印象があります。

Switchが普及の軌道に乗った中、いろいろな挑戦が見れるのではないかという期待もあったのですが、リメイク作やアップデート系が目立ち、全体的に控えめな展開だったことは否めないですね。

大きな取り組みと位置付けられていたであろう「Nintendo Labo」が現時点ではなかなかフィーバーしていないのも厳しいところ。個人的にはトイピアノをはじめとして楽しめたのですが、工作の手間や完成品の置き場の問題など、少々ハードルが高いのもまた事実だと思います。

そんなわけで任天堂にとっては全体的につなぎの1年という感じだったかなという気がしますね。

ただ今後年末商戦に向けて「ポケモン Let's Go」や「スマブラSPECIAL」が控えているので、ここからが本番とも言えますし、加えて個人的に大好きなファイアーエムブレム新作が登場する来年に期待したいです。



SIE

今年のSIEは盤石ともいえるPS4はもちろんのこと、周辺機器であるPSVR向けの展開に力を入れていた印象があります。
特に10月に発売された「ASTRO BOT」はプレイされた方から続々と絶賛の声を聞いていますし、先日発売された「デラシネ」も評判は上々の様子。各社からも少しずつソフトが集まっており、再びVRに注目が集まる素地が整ってきていると言えそうです。

一方で相変わらず動きが見えないのはPSVITAをはじめとする携帯機向けの展開。
現在も3ds向けに新作を開発中の任天堂とは対照的に、SIEはVITA向け展開で沈黙を守っています。

もはや新作は仕方ないにせよ、後継機のビジョンが明らかになっていない今、何らかのアクションは見せてほしいところ。それがハードプラットフォーマーとしての責任だと感じます。

【PS4】ASTRO BOT:RESCUE MISSION (VR専用)
ソニー・インタラクティブエンタテインメント
2018-10-04


バンダイナムコエンターテインメント

近年のバンダイナムコは大型タイトルとキッズ向けタイトルが目立ち、以前は多数展開していた小規模版権ものタイトルの発売が明らかに減っているのが気になっています。

これは昨年の記事でも言及しましたが、スマホ向けに開発リソースがシフトされている部分もありそうで、家庭用ゲーム好きとしてはちょっと寂しさを覚えています。

何が言いたいかというと、コナンのゲーム最新作を出してくださいお願いします。



カプコン

今年のカプコンといえばなんといっても「モンハンワールド」の大成功でしょう。
あまりにも爆発的な売れ行きとなった本作によって、モンハンが本当の意味でワールドワイドの人気作品となったと言えそうです。

それ以外は移植系のタイトルが目立ち、その意味でも名実ともにモンハン一色という1年になりましたね。
モンハン以外で何か新しい動きを見てみたい思いもありますが、それは2019年に期待したいと思います。



スクウェア・エニックス

スクウェア・エニックスには引き続き非常に好印象をもっています。
ドラゴンクエストビルダーズ2、ドラゴンクエストモンスターズ最新作などDQ関連。チョコボ最新作や過去作移植の大量発表があったFF関連。それ以外にもキングダムハーツ最新作やすばらしきこのせかいリメイク、オクトパストラベラー発売など、家庭用展開をとにかく積極的にしてくれているイメージがあります。

タイトルのバランスのよさ、コンスタントな発売タイミングなど、全体的に話題に事欠かない工夫がなされているのではないでしょうか。

セガゲームス

セガは近年「戦場のヴァルキュリア」「シェンムー」「サクラ大戦」など展開が長らくなかったIPを続々と復活させており、非常に印象が良くなっています。

一時期はコナミと並んで家庭用ゲームからの撤退も危惧されるほどでしたが、再びコンシューマーに力を入れてくれているのが見て取れて、今では非常に頼もしい存在になっているのではないでしょうか。

年末には完全新規となる「ジャッジアイズ 死神の遺言」が登場することで注目を集めていますし、傘下のアトラスも「ペルソナQ2」の発売を控えているなど、ラインナップもなかなか豪華ですよね♪



コナミ

コナミはこの1年もあまり目立った動きはなかった印象。
Switchのロンチでボンバーマンがスマッシュヒットを記録したこともあり、続けて新作を発売してくるかと思っていましたが、そんなこともなく…。

せっかく優れたIPがたくさんあるにも関わらず、それらを活用しないのはとてももったいないような気がしますね。

このまま今のような展開が続くのか、来年も様子を見ていきたいと思います。

ANUBIS ZONE OF THE ENDERS : M∀RS - PS4
コナミデジタルエンタテインメント
2018-09-06


コーエーテクモゲームス

勢いが止まらないのがコーエーテクモ。
発売しているタイトル数が多いにも関わらず、そのほとんどがマルチプラットフォームとなっていて、横軸展開がもっとも上手くいっている会社だと言えそうです。

また今年は発売されたタイトルがおおむね好評となっており、タイトルごとの完成度も高まっているように見受けられます。ブランド別となった会社の系統が機能しているということかも?

無双OROCHI3 - PS4
コーエーテクモゲームス
2018-09-27



というわけで以上となります。
細かな異論などを抱いた方もおられるかもしれませんし、厳しく書いた箇所などで不快に思われた方などおられましたら、申し訳ありません。
それでは中小メーカー編”2018”もまたぜひご覧ください!

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