3dsソフトの隠れた名作を紹介していく企画第二弾。
第一弾のリンクも下に貼っておきますので、合わせてご覧ください。
3dsの隠れた名作をご紹介!vol.1
今回は、
・テイルズオブジアビス
・コードオブプリンセス
・名探偵コナン マリオネット交響曲(シンフォニー)/ファントム狂詩曲(ラプソディ)
・ハマトラ Look at Smoking World
・GUILD01(ギルドゼロワン)
の6作品をピックアップします!
私はこれまでにテイルズオブシリーズ作品を全部で8作品プレイしていますが、その中でも一番思い出に残っているのがこちら、TOAです。
舞台は惑星オールドラント。ローレライ教団の預言(スコア)に支配され、預言を遵守するのを是とする世界。対立するキムラスカ・ランバルディア王国とマルクト帝国という二つの国家。設定自体はいわゆる王道の戦記ものファンタジーとなっています。
そもそもテイルズオブシリーズを”隠れた”とは何事か!と怒られてしまいそうですが、本作は3ds向け移植作品で、ハードの初期に発売されたこともあり、存在感が薄いような気がしますので、あえて取り扱うことにしました。
本作は設定のオーソドックスさとは裏腹に、テイルズオブシリーズの中でも異色なストーリーが展開されることで知られています。
ネタバレになるので細かいことは書けませんが、様々なRPG作品のパーティーの中でも、ここまでギスギスした仲間たちというのは他にあまり類がないのではないでしょうか。
シナリオ全般を通して本当にシリアスというか、鬱な展開が続くのも珍しいと思います。
私は基本的に明るい作品の方が好みです。しかしこの物語はこれでいい。最後までプレイして、そうはっきりと確信したのがこの「アビス」です。
鼻につく主人公の言動や、辛辣な仲間たち。専門用語の飛び交う複雑な世界観。それらがきっちりとラストに向けて収斂し、見事までの驚きと感動を生み出すんですね。とにかくキャラの成長を描くのが上手い!
本作のテーマは「生まれた意味を知るRPG」。カッコつけて付けただけのジャンル名かと思いましたが、プレイして”なるほど”と思いましたね~。とにかく深く考えさせられる作品です。
ちなみに戦闘システムは、限定されつつも3D化されたフィールドを好きなように動き回り(フリーラン)、様々な技を繰り出していくアクションバトル。コンボをうまく繋げたり敵を引き付けたり、回復の指示を出したりと、戦略的に楽しめるものになっています。
暗い展開、序盤~中盤のギスギス感、主人公の幼い言動などを我慢できる方には心からおすすめします。これらがすべて必要なことだったと分かったとき、感動が待っています。
有名なイラストレーターである西村キヌさんが原案・デザインを務めるベルトスクロールアクションゲームである本作。ガーディアンヒーローズを手掛けたスタッフが関わっています。
ラインを行き来しつつ、ガードをして攻撃を防いだり、派手なアクションで敵を吹き飛ばしたり。
戦略性というよりも爽快感を得られる作品になっています。
広範囲を攻撃できる魔法攻撃キャラやリーチの長いキャラなど、シナリオで選べる四人をはじめとして、多種多様・個性的な様々なキャラクターを使って楽しめるのがいいところ。アクションゲームとして基本は抑えた作りです。
シナリオは基本的にどのキャラを選んでもほとんど同じで、そこに期待すると若干肩透かしを食らいますが、王道ながら非常に緩いノリのストーリーが収録されています。
また本作のローカルプレイでは、メインキャラたちはもちろん、道中で登場する多数のモンスターたちまで操作できます。その数なんと50キャラ近く。
具体的にはドラゴンやゴーレム、ボマーインセクトにスライムをはじめとして、中には爺や婆、町娘といった明らかに非戦闘要員まで登場。さすがにバランスは適当で、強さはかなりバラツキがありますが、ネタキャラ同士で対戦するのが非常に笑えて楽しいんです(笑)
全体的にあと一歩感こそありますが、値崩れした現在の価格なら相応に楽しめる内容になっていると思います。
打って変わって今度はコナンの推理ADV。
名探偵コナンが好きな私が色眼鏡で取り上げているわけではありません。この二作はキャラクターを抜きにして、推理もののアドベンチャーとしてかなりよくできています。
そもそも本作の開発を担当しているのはスパイク・チュンソフト。
そして本作のシステムは名作として名高い「428」や「街」でお馴染みの、ザッピングADVとなっています。
コナンをはじめ平次やキッド、蘭に小五郎、そして犯人など、様々な目線から事件の構造を解き明かしていくことになります。
事件自体も続々と起こりますが、すべてが一つの結末に繋がっていく練りこまれた内容。スピード感がありつつ、丁寧で細かな謎解きを楽しむことができます。
また本作はただ読むだけのノベルゲームではなく、時間制限付きの緊迫のアクションイベントシーンが発生したり、事件の結末を推理していく解決パートがあったりと、この手のジャンルとしては能動的なプレイができるようになっています。
コナンに興味がない方でもミステリー好きなら十分おすすめしたい作品。(ちなみにストーリーに直接的な関連はありませんが、いくつかの理由からマリオネット交響曲→ファントム狂詩曲の順のプレイが良いと思います。)
パッケージの何を意味しているか分からない”デスマスク”がいろいろと損をしている作品。
本作は四人の有名クリエイターによる意欲的な4つの作品が一本のパッケージとなったものです。
4作品は現在いずれも3dsのニンテンドーeショップで個別に購入できます(800円×4)が、記事執筆時点でこのパッケージ版はAmazonで1000円ちょっとという値段になっていますので、間違いなくこちらがお得です。(コスパが半端ないです!)
収録された4つのゲームを簡単に紹介すると、
・解放少女
3Dのシューティングアクション。爽快感とシンプルな操作性がウリで世界観もなかなか作りこまれています。一瞬でクリアできてしまうのが難点でしょう。(本作は続編としてPSVITA「解放少女SIN」が発売されています。こちらもおすすめのノベルゲームです。)
・レンタル武器屋deオマッセ
勇者のために武器を錬成するリズムアクションゲーム。武器を貸した後、ゲーム内SNS「ドナイナッター」で勇者の様子を確認できるのが面白い。緩いテキストと、どんどん強い武器を作れるようになる達成感が中毒性を生み出しています。
・エアロポーター
空港で荷物を次々仕分けしていくパズルゲーム。
操作自体は本当に単純ですが、荷物の種類や燃料の補充、照明の節電をするなど、進めれば進めるほど忙しくなっていきます。こちらは人を選びそうですが、はまるといつまでもやってしまう作品。
・クリムゾンシュラウド
松野泰己さんによるダイスロールRPG。フィールド探索のような要素を取っ払った、いわゆるテーブルトークRPGのような雰囲気の作品です。
こちらは非常に堅い文章のシナリオを読み進め、強力な敵とダイス&コマンドが融合した独特のシステムで戦闘を進めます。難易度が高めなので戦略を練る必要があり、これも人を選びそうですが、世界樹の迷宮ファンの私としては結構好きですね。
いずれも完成度は低くなく、また中毒性が高めですので、一本でもはまるものがあれば十分に元が取れるボリュームになっています。私はレンタル武器屋とクリムゾンシュラウドは非常に楽しめましたね。
というわけでいかがでしたでしょうか。
少しでも興味を持っていただけた作品があればうれしく思います。
これからも様々なハードで、あまり広くは知られていない意外な名作を発掘して、記事にしていきたいと思っています♪(今後は3ds編vol.3に加え、PSVITA編、PS4編などを順次公開予定。ただし順次とはいってもいつになるかは未定ですw)
第一弾のリンクも下に貼っておきますので、合わせてご覧ください。
3dsの隠れた名作をご紹介!vol.1
今回は、
・テイルズオブジアビス
・コードオブプリンセス
・名探偵コナン マリオネット交響曲(シンフォニー)/ファントム狂詩曲(ラプソディ)
・ハマトラ Look at Smoking World
・GUILD01(ギルドゼロワン)
の6作品をピックアップします!
私はこれまでにテイルズオブシリーズ作品を全部で8作品プレイしていますが、その中でも一番思い出に残っているのがこちら、TOAです。
舞台は惑星オールドラント。ローレライ教団の預言(スコア)に支配され、預言を遵守するのを是とする世界。対立するキムラスカ・ランバルディア王国とマルクト帝国という二つの国家。設定自体はいわゆる王道の戦記ものファンタジーとなっています。
そもそもテイルズオブシリーズを”隠れた”とは何事か!と怒られてしまいそうですが、本作は3ds向け移植作品で、ハードの初期に発売されたこともあり、存在感が薄いような気がしますので、あえて取り扱うことにしました。
本作は設定のオーソドックスさとは裏腹に、テイルズオブシリーズの中でも異色なストーリーが展開されることで知られています。
ネタバレになるので細かいことは書けませんが、様々なRPG作品のパーティーの中でも、ここまでギスギスした仲間たちというのは他にあまり類がないのではないでしょうか。
シナリオ全般を通して本当にシリアスというか、鬱な展開が続くのも珍しいと思います。
私は基本的に明るい作品の方が好みです。しかしこの物語はこれでいい。最後までプレイして、そうはっきりと確信したのがこの「アビス」です。
鼻につく主人公の言動や、辛辣な仲間たち。専門用語の飛び交う複雑な世界観。それらがきっちりとラストに向けて収斂し、見事までの驚きと感動を生み出すんですね。とにかくキャラの成長を描くのが上手い!
本作のテーマは「生まれた意味を知るRPG」。カッコつけて付けただけのジャンル名かと思いましたが、プレイして”なるほど”と思いましたね~。とにかく深く考えさせられる作品です。
ちなみに戦闘システムは、限定されつつも3D化されたフィールドを好きなように動き回り(フリーラン)、様々な技を繰り出していくアクションバトル。コンボをうまく繋げたり敵を引き付けたり、回復の指示を出したりと、戦略的に楽しめるものになっています。
暗い展開、序盤~中盤のギスギス感、主人公の幼い言動などを我慢できる方には心からおすすめします。これらがすべて必要なことだったと分かったとき、感動が待っています。
有名なイラストレーターである西村キヌさんが原案・デザインを務めるベルトスクロールアクションゲームである本作。ガーディアンヒーローズを手掛けたスタッフが関わっています。
ラインを行き来しつつ、ガードをして攻撃を防いだり、派手なアクションで敵を吹き飛ばしたり。
戦略性というよりも爽快感を得られる作品になっています。
広範囲を攻撃できる魔法攻撃キャラやリーチの長いキャラなど、シナリオで選べる四人をはじめとして、多種多様・個性的な様々なキャラクターを使って楽しめるのがいいところ。アクションゲームとして基本は抑えた作りです。
シナリオは基本的にどのキャラを選んでもほとんど同じで、そこに期待すると若干肩透かしを食らいますが、王道ながら非常に緩いノリのストーリーが収録されています。
また本作のローカルプレイでは、メインキャラたちはもちろん、道中で登場する多数のモンスターたちまで操作できます。その数なんと50キャラ近く。
具体的にはドラゴンやゴーレム、ボマーインセクトにスライムをはじめとして、中には爺や婆、町娘といった明らかに非戦闘要員まで登場。さすがにバランスは適当で、強さはかなりバラツキがありますが、ネタキャラ同士で対戦するのが非常に笑えて楽しいんです(笑)
全体的にあと一歩感こそありますが、値崩れした現在の価格なら相応に楽しめる内容になっていると思います。
打って変わって今度はコナンの推理ADV。
名探偵コナンが好きな私が色眼鏡で取り上げているわけではありません。この二作はキャラクターを抜きにして、推理もののアドベンチャーとしてかなりよくできています。
そもそも本作の開発を担当しているのはスパイク・チュンソフト。
そして本作のシステムは名作として名高い「428」や「街」でお馴染みの、ザッピングADVとなっています。
コナンをはじめ平次やキッド、蘭に小五郎、そして犯人など、様々な目線から事件の構造を解き明かしていくことになります。
事件自体も続々と起こりますが、すべてが一つの結末に繋がっていく練りこまれた内容。スピード感がありつつ、丁寧で細かな謎解きを楽しむことができます。
また本作はただ読むだけのノベルゲームではなく、時間制限付きの緊迫のアクションイベントシーンが発生したり、事件の結末を推理していく解決パートがあったりと、この手のジャンルとしては能動的なプレイができるようになっています。
コナンに興味がない方でもミステリー好きなら十分おすすめしたい作品。(ちなみにストーリーに直接的な関連はありませんが、いくつかの理由からマリオネット交響曲→ファントム狂詩曲の順のプレイが良いと思います。)
「ハマトラ」とは横浜を舞台に、「ミニマム」と呼ばれる特殊能力保持者の起こす事件を、次々と解決していく青春アクション群像劇です。アニメを軸にしたマルチメディア展開した作品ですが、私はアニメは特に見ていません。(ゲームオリジナルキャラを中心に話が進むので特に問題ありません。)
脚本は有名な今井秋芳さんが担当され、神戸の街を舞台に、謎の多いなかなか見ごたえのあるストーリーが展開されます。
本作はミッションを選んで、街で情報収集。ミニマムを駆使して敵を倒すというのが基本の流れ。
街は意外なほどに作りこまれていますし、バトルはシミュレーションモードとコマンドを入力するアクションモードに分かれており、こちらもまた意外なほど本格的なつくり。難易度自体は低いのでサクサクプレイできるのもうれしいところです。
ちょっと空いた時間に手軽に楽しめるRPGとして、一定の出来になっている本作。こちらも記事の執筆時点でかなり安価になっていますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
脚本は有名な今井秋芳さんが担当され、神戸の街を舞台に、謎の多いなかなか見ごたえのあるストーリーが展開されます。
本作はミッションを選んで、街で情報収集。ミニマムを駆使して敵を倒すというのが基本の流れ。
街は意外なほどに作りこまれていますし、バトルはシミュレーションモードとコマンドを入力するアクションモードに分かれており、こちらもまた意外なほど本格的なつくり。難易度自体は低いのでサクサクプレイできるのもうれしいところです。
ちょっと空いた時間に手軽に楽しめるRPGとして、一定の出来になっている本作。こちらも記事の執筆時点でかなり安価になっていますので、興味のある方は試してみてはいかがでしょうか。
パッケージの何を意味しているか分からない”デスマスク”がいろいろと損をしている作品。
本作は四人の有名クリエイターによる意欲的な4つの作品が一本のパッケージとなったものです。
4作品は現在いずれも3dsのニンテンドーeショップで個別に購入できます(800円×4)が、記事執筆時点でこのパッケージ版はAmazonで1000円ちょっとという値段になっていますので、間違いなくこちらがお得です。(コスパが半端ないです!)
収録された4つのゲームを簡単に紹介すると、
・解放少女
3Dのシューティングアクション。爽快感とシンプルな操作性がウリで世界観もなかなか作りこまれています。一瞬でクリアできてしまうのが難点でしょう。(本作は続編としてPSVITA「解放少女SIN」が発売されています。こちらもおすすめのノベルゲームです。)
・レンタル武器屋deオマッセ
勇者のために武器を錬成するリズムアクションゲーム。武器を貸した後、ゲーム内SNS「ドナイナッター」で勇者の様子を確認できるのが面白い。緩いテキストと、どんどん強い武器を作れるようになる達成感が中毒性を生み出しています。
・エアロポーター
空港で荷物を次々仕分けしていくパズルゲーム。
操作自体は本当に単純ですが、荷物の種類や燃料の補充、照明の節電をするなど、進めれば進めるほど忙しくなっていきます。こちらは人を選びそうですが、はまるといつまでもやってしまう作品。
・クリムゾンシュラウド
松野泰己さんによるダイスロールRPG。フィールド探索のような要素を取っ払った、いわゆるテーブルトークRPGのような雰囲気の作品です。
こちらは非常に堅い文章のシナリオを読み進め、強力な敵とダイス&コマンドが融合した独特のシステムで戦闘を進めます。難易度が高めなので戦略を練る必要があり、これも人を選びそうですが、世界樹の迷宮ファンの私としては結構好きですね。
いずれも完成度は低くなく、また中毒性が高めですので、一本でもはまるものがあれば十分に元が取れるボリュームになっています。私はレンタル武器屋とクリムゾンシュラウドは非常に楽しめましたね。
というわけでいかがでしたでしょうか。
少しでも興味を持っていただけた作品があればうれしく思います。
これからも様々なハードで、あまり広くは知られていない意外な名作を発掘して、記事にしていきたいと思っています♪(今後は3ds編vol.3に加え、PSVITA編、PS4編などを順次公開予定。ただし順次とはいってもいつになるかは未定ですw)